舞われまわれ | ナノ
あらかた掃除が終わった頃、見計らったかのようにプロシュートによる昼ごはんは完成した。 「おら、イルーゾォどけ!」 「叫ぶなよ、頭が、ぐわんぐわんする。」 彼はよろよろと占領していたソファに座りなおしスペースを空ける。 どうも動きが危なっかしい。
「そういえば昨日は何時ごろまで飲んでたの?」 酔いつぶれてなさそうなリーダーに聞いてみる。
「…4時ごろまでは飲んでいた。俺はな。」 ということは他の人はまだ飲んでいたということだ。 「途中で俺が起きてまだ飲んでるメンバーと飲みなおしたぜ。それでも6時前には寝たよな?」 「ホルマジオは二日酔いじゃないんだね。」 「最初のときたっぷり寝たからな。」
ニカッと笑う彼からも酔いの気配は感じられない。 「最後まで飲んでたのはじゃあホルマジオと…プロシュートとギアッチョ?」 「だな。」
ホルマジオとともにギアッチョのほうを見る。 何故同じだけ飲んでるであろう二人にこんな違いがあるのか。
やっぱりスピリタスがいけなかったのよ。 ため息をついて止まっていた食器の配膳をする手をまた動かし始めた。
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