舞われまわれ | ナノ
いつのまにかソファで寝ていたようだ。 座ったまま寝ていたので首を持ち上げるだけで体の節々が悲鳴を上げた。 こころなしか頭も痛い気がする。 俗に言う二日酔いと言う奴だろうか。 あとでギアッチョを一発殴ろうと決心する。
「…うわぁ。」
リビングの床にところ構わず寝る先輩方にため息をつく。 横を見るとリーダーまで寝ていた。 肘掛と自分の腕を枕代わりにしていて何だかかわいらしい。
とりあえず酒だなんだと混じった室内の匂いが酷いので窓を開けよう。 窓を開けると朝日と呼ぶにはいささか位置が高い太陽とともに、容赦ない冷気が室内に侵入する。 まだ寝ている人たちが風邪を引きかねないと思い、ひとりひとり毛布をかける。 まぁ起きて貰えたらそれはそれでありがたいんだけどその様子はないようだ。
顔を洗って掃除をしようと意気込むが、やはりシャワーを浴びたい気もする。 しかしこれから掃除だし終わった後のほうが、うーん。 暫し逡巡、しかしごわつく髪の毛がどうしても気になりやはりシャワーを優先することにした。
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