舞われまわれ | ナノ
「出来た!」 「うーん、見た目もディモールト、ディモールトベネ!」 「おっ、ケーキか…って、え?メローネが作ったのか…?」
飲み物、というか酒を大量に買いに行ったイルーゾォとリーダーが帰ってきた。 よくもまぁこの量を運べたものだ。流石リーダーと師匠。
「手伝っただけだよー。酷くないその反応。」 「前科があるならしょうがないんじゃないの?イルーゾォ、私がしっかり見てたから大丈夫よ。」 「それを聞いて安心した。」 「これ全部お酒?」 「ああ、完璧だ。これだけあれば足りる…と信じている。」
リーダーが遠い目をしていることに深く突っ込まずに酒瓶をリビングに運ぶのを手伝う。
「ピッツァの二人ももう準備万端だとよ。」 奥からひょこっとプロシュートが顔を出す。 ピッツァの担当はソルベとジェラートだ。 あの二人の料理は毎度美味しいのでこれまた楽しみだ。 「じゃあ私お皿並べるね。」
部屋の中は幸せな匂いで一杯である。 腹の虫が耐え切れずに大合唱を始めた頃、料理をすべて並べ終えた。 「それじゃあ始めるか。」 みんなの手にはワイングラス。 もちろん私のはぶどうジュースだけど。 「サルーテ。」 「「「「「「「「サルーテッ!!」」」」」」」」
リーダーの音頭でパーティーは始まった。
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