「今日遅くなるんで戸締りはしっかりお願いしますよっと」
「いいか、それ以上俺のそばに近寄るな」
「ご飯は作っておいてあるのでくれぐれも火気に近づかない事。いくら死なないって言ったって火傷は色々と大変だから」
「毒が入ってるんじゃないだろうな…」
「…ちっ、めんどくせぇな」
「おい、今何か聞こえたぞ!」
「気のせいです。それじゃあ行ってきます」
「……ああ」
彼は死の連鎖から抜け出したい。
私は我が家で死んで欲しくない。
そんな利害の一致から生まれた関係は、凸凹ながら今日も続いている。

第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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