裸のお姫様



大体あいつはいっつもそう、どうしてああなんですかね!
え?誰って?ミスタよ、ミスタ!他に誰がいるのよ?
あいつって本当にいつもそう、4と見れば何でも嫌々って!
この前なんて自分からドライブに行こうなんて誘ってきたくせに!
そうよ、この前の非番に。別に暇だから付き合ってあげてもいいかなって。
それでね、目的地まで後ちょっとってところで『残り4km』って看板見つけて帰るなんて言い出したのよ!
そりゃいつかは残り四キロの時点に来るなんて事ぐらいわかるじゃない。
バカじゃないの?
でも言い出したら聞かないし仕方が無いから私も妥協したのよ、わかる?私の苦労!
それでじゃあせめてそこから行ける違うところ行きましょうって。そしたらあいつったら『そっちは四時の方向だから不吉だ。』なんて言い出すのよ。
本当に頭きた!どうしてあいつっていっつもそうなのかしらね、日常生活すら危ういじゃない。
4なんてありふれた数字じゃない。
937番が苦手とか、そんなちゃちな話じゃないのよ。
数字がついてる時点で大体のものって4以上あるじゃない。
それくらいの数があるから番号を付ける意味があるんでしょう?
毎月の4のつく日なんていつも顔色悪そうだし、4月なんて目が死んでて仕事の時も上の空で。
怒りを通り越して心配したくなるほどだわ。
こっちの身にもなってほしいわよ。
ってどうして私があんな奴の心配なんかしなくちゃいけないのよ!
どれもこれも全部ミスタが悪いのよ!

「はいはい、マキナはミスタが大好きですよね。」
「は?ジョルノ、あんた今まで何聞いてたの?」

別に好きじゃ無いし。

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