ふぁーすと、こんたくと。



「そうだ、花京『院』君だ」
「…その大院君みたいなイントネーションやめてくれない?」
「呼びにくいから花京院でいい?」
「君、変わってるって言われるだろ」


01.ふぁーすと、こんたくと。



「そんなんだったっけ?」
「そうだよ、君って昔からそうだよいっつもさ。」
「ごめんそれ長くなる?聞き流すにあたって漫画持ってくるから。」
「聞き流すんかい。」
君は本当に、いつもそうだな。
僕は再度、頭を抱えた。

昼休みの少し騒がしい教室でいつものように僕らはくだらない話をしていた。
これがいつもになったのは、いつからなのだろう。

「だってさ、テンメイの小言は耳タコなんだよ。」
「テンメイ言うな。」
「もっと友達一号として丁重に扱うべきだと思います!」
そう、柊マキナは、僕の数少ない友人だ。

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