逆ナンされるhrak彼氏にヤキモチを妬く話


爆豪勝己
デート中、御手洗から戻ると勝己が逆ナンされていた。派手な髪色に派手なアクセサリーを着けた同い年くらいの女の子二人。名前は離れたところからそれを見ることしか出来なくて、勝己の彼女は自分だと堂々と行く勇気がなくて、下唇を噛む。勝己はと言うと目を更に釣り上げて「近寄んなや」と威嚇をしていた。それでも構わず腕に触れる女の子たちに「彼女待っとンだわ、やめろ」とキッパリ言い放ち、手を振り払うと漸く女の子たちは諦めて去って行く。そうして名前に気付いた勝己がズカズカ歩いて来て「戻ったンなら来いよ」と言う。「ごめん、話してたみたいだったから」「あ?あんなもん話したうちに入んねェだろ。一方的に言い寄られただけだわ」「…勝己くんモテるんだね」「嬉しくねェけどな」「う、ん…」視線を下にさ迷わせている名前を見て「嫉妬か?」「……そうだって言ったら、嫌?」「名前にならされンのも悪くねェな」と勝己の手のひらが名前の頭を優しく撫でた。それに酷く安心して「触られてたところ、拭きたい」そう言うと「好きにしろ」触られた腕を差し出し大人しくハンカチで拭かれる。一生懸命腕を拭く名前が可愛くて「…抱き殺したろか」と小さく呟いた。この後本当に抱き殺され(潰され)た。


轟焦凍
ランチした店にスマホを忘れて取りに行ってる間に外で待っていた焦凍は年上らしき女性に逆ナンされていて、それを見た名前は手に持ったスマホを強く握り締めた。女性はボディタッチや上目遣い等所謂モテテクニックを駆使して明らかに焦凍を誘っているのがわかり「(あんなに綺麗な人には敵わないな…)」と弱気になる名前。しかし焦凍は「すみません。彼女を待ってるのであなたとは一緒に行けないです」とはっきり断っていて、それが名前のネガティブな心に一筋の光を差した。女性は流石に入る隙はないと思ったのか去って行ったので名前は焦凍に声を掛ける。「焦凍くん、女の人に声掛けられてた」「ああ、一緒に遊ばないかって言われた」「む…」「でもちゃんと断ったぞ」「ここ触られてた」むぅ、と頬を膨らませて女性に触られていたところを指差すと「じゃあ名前で上書きしてくれ」と言うので名前は両手で触れる。「…焦凍くんちゃんと断ってたのにヤキモチ妬いた、ごめん」焦凍の腕を手でむぎゅむぎゅしながら謝ると「それは、それだけ俺のことが好きって解釈だよな?」と聞いて来るので「そうだよ」と伝えると「俺も名前と同じぐらいかそれ以上に名前のこと好きだ」って真っ直ぐ伝えてくれるので照れ隠しで「…ばか」と呟いた。


鷹見啓悟
啓悟とデートをしているとファンやすれ違う人に見られたり声を掛けられることが多い。それだけならいいが今日はホークスファンの女性が目の前まで歩いて来てわざとつまづいたフリをして、啓悟も咄嗟に抱き留めてしまった。「あ、すみませぇん」「転ばなくてよかったよ」あくまでファンとして対応する啓悟に対し、女性は嫌がらせのようにニヤリと笑って名前を一瞬だけ見やる。女性はすぐに去って行ったが一度付いた嫉妬心は消えず楽しいデートが台無しだと眉間に皺を寄せる。すると「愛らしか顔が台無しばい」とん、と啓悟の指が名前の眉間を撫でて皺を伸ばした。「だって、あの人絶対わざと…」「ごめん。俺も思わず手出してしもうて」「うう、わたしの方こそごめん。啓悟は悪くないのに」泣きそうになる名前の頭を優しく撫でて宥め「謝らんで。名前にヤキモチ妬いてもろて喜んでしもうたけん」と笑う啓悟。「今すぐ消毒したい」「ん。名前で消毒してもらおうかな」嬉しそうに両手を広げて待っているので「ここで?」と聞くと「どこがよか?」と悪い笑みを浮かべて質問で返して来るので「…啓悟に任せる」恥ずかしくて顔をぷいっと逸らして言えば「後悔しぇんでな」と簡単に横抱きにされて啓悟の家へと連れて行かれた。

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