一緒にスタバに行く話
爆豪勝己
「勝己ってスタバ行ったことある?」「ア?舐めとンか、それぐらいあるわ」「じゃあ行こうよ。次の新作美味しそうなの」「名前の奢りなら行ったる」「じゃ次の日曜日ね」そういうことで初めて勝己と2人でのスタバへ。「エスプレッソアフォガート、トールサイズをブラウンシュガーとホワイトモカシロップ抜きで」「(おお…)」スラスラと注文し、ちゃっかりカスタムまでしている勝己に思わず感心していると「お前は」と注文を急かされるので新作のストロベリー&ベルベットブラウニーフラペチーノを注文。名前が奢る話だったのに二人分払おうとするので「払うよ」とお金を出そうとすると片手で制され「いい」と言われる。それでも食い下がって「わたしの奢りって話でしょ」と言うと「そうだっけか?忘れたわ」なんて言いながら結局勝己が払う。「ごめんね、奢ってもらって」フラペチーノを受け取ってから言うと「これくらい甘えて払われときゃいいンだよ」とカスタムしたフラペチーノを飲みながら言うので「ありがとう」と伝えると「名前のもひと口」「これ甘いよ?」「ん」甘いものは得意じゃないのにひと口新作を飲んで「あっま」と笑う勝己がとても眩しく見えた。
轟焦凍
「スタバって知ってる?」「すたば?スタンド・バイ・ミードラ〇もんの略か?」「やっぱ知らないよね」焦凍の天然が炸裂したところで名前がざっくりスタバについて説明したが行った方が早いと休みの日に焦凍と二人でスタバへ。「すげェ…」初めて来るスタバに目を輝かせている。「どれ飲みたい?」「いろいろありすぎてわかんねェから名前のおすすめのやつ」「うーん、じゃあ新作のやつと、抹茶クリームフラペチーノで」と注文し焦凍は後者をひと口。「美味い」「でしょ?」初めて飲んだフラペチーノがとても美味しかった様子。「名前のは何なんだ?」「新作の苺とブラウニーだよ。期間限定なの」「へぇ…」じぃ、と焦凍の視線が気になるとばかりに名前が持っているフラペチーノへ注がれるものだからそれが面白くて笑いながら「ひと口いる?」と聞くと「いる」と即答。こういうところは末っ子なんだなぁなんて感想をもちつつ新作を飲む焦凍に「どう?」と聞くと「こっちも美味い」とご満悦。「よかった。また来ようね」初々しいスタバデビューを飾った焦凍。それからは新作が出る度に「今度はほうじ茶のフラペチーノが出たらしいぞ」と教えてくれるようになり、二人でスタバへ通う。
鷹見啓悟
「うーん。悩む…」スマホの画面と睨めっこしている名前に「どしたの?」と啓悟が話し掛ける。「スタバの新作なんだけどフラペかモカで迷うし、スイーツも迷う!」「全部食べれば良か」「無理。太る」「即答」うんうん唸り続ける名前に「明日半休取るけん一緒に行って新作シェアしよ」と誘い翌日半休を取った啓悟とスタバへ。「ストロベリー&ベルベットブラウニーフラペチーノとモカを一つずつ、あとナッツとキャラメルのケーキともちもちクレープケーキで」と呪文のような商品名もスラスラ注文し、テーブルの上は新作祭り。名前は目を輝かせながらモカをひと口。「んー!美味しい!」「それは良かった。こっちも飲む?」「飲む!」「はいはい」新作をシェアしながら楽しむ名前と彼女が喜ぶ顔を見て嬉しくて口元が緩む啓悟。「こんな時間が欲しかったんよ」とポロリと呟いた。「何か言った?」「んーん。間接キスより直接の方が好きやなぁって」「ちょ、周りに聞こえるから!」「はは、赤くなっとー。かーわい」「もう、からかわないで!」理想にはまだ遠いが少しだけヒーローが暇になった世の中。啓悟はそんな時の中で名前との平和な時間を噛み締めるようにケーキを頬張った。
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