hrak彼氏と初めてするエッチを拒み続けた結果
爆豪勝己
そういう雰囲気になりそうになったら、つい「まだ怖くて…」と言う。そうすれば勝己は「お前のタイミングまで待ったる」と言う。ああ、本当に優しい人なんだな、と名前は怖さが勝って勝己を受け入れられない自分の弱さに苦しくなった。「待ってもらってばっかりでごめんね」「好きな女の気持ち蔑ろにしたくねェんだわ」「…ありがと」勝己の気持ちが嬉しくてぽろりと零れた涙が服にシミを作る。「誰も悪くねェんだから泣くなや」勝己の親指がグイッと涙を拭う。「ん」「でもなァ」「…?」「俺も男だから限界はあることは知っとけ」「んむッ!?」ギラリと光った赫い瞳に気を取られていると後頭部を掴まれて少しだけ乱暴なキスをされる。彼の限界は近いかも知れない、と自分もそろそろ腹を括らねばと思う名前だった。
轟焦凍
「名前とシてェ」「うん」「まだダメか?」「う、ん…」いつも素直な彼は自分の気持ちをストレートに伝えてくれる。でも処女を失うことが怖い名前はイエスと言えないでいる。この日も焦凍の気持ちに頷けず断ってしまったが焦凍はいつものように少し残念そうに「そうか」と言い引き下がる。今日もそうなると思っていたのに、気が付いた時には焦凍に押し倒されていた。「…え?」「名前の気持ちが固まるまで待ってやるのが男だと思う。でも名前とシたくて我慢ならねェんだ」そう言った焦凍のオッドアイは寂しさと熱が孕んでいるように感じられ何も言えなくなってしまう。「ごめん、ごめんな……大好きなんだ」「んッ」何度も謝られながらキスをされ、それはどんどん深くなっていく。名前pはもう逃げられないと悟り、心にある少しの恐怖心に蓋をして自分からもおずおずと舌を絡めた。
鷹見啓悟
速すぎる男という二つ名の通り、やはり付き合い出してからそういう雰囲気になるのは早かった。でも処女を失うことが怖くて拒み続けていたら「名前さんそろそろ俺のもんになりません?」と言葉に熱を孕ませる啓悟にソファーに押し倒されてしまっていた。「や、その、わたし、まだ怖くて…ごめんなさい」謝りながらやんわり啓悟の肩を押す。「…そっか。なら仕方ないですね」そういう啓悟にホッと胸を撫で下ろしたのも束の間。「なーんて言うと思いました?」「え」啓悟の肩を押していたはずの手は手首を彼の手によって掴まれてソファーに縫い付けられていた。「名前ちゃんに嫌われたくないけん我慢しとったけど今日は強制してでも俺のもんになってもらいますよ」「待っ…」「もう聞けません」身動きも取れず、言葉も聞き入れてもらえず名前の唇は獰猛な猛禽類にがぶりと食べられた。「大丈夫。優しくします」なんて言葉は羞恥心と僅かな恐怖で聞こえなかった。
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