女の子にセフレだと思われてた話
爆豪勝己/プロヒ
『今日 19時 いつもんとこ』と必要最低限以下な連絡。そうして会う時は食事からのホテルでの行為という流れが定着していた。この関係がいつ始まったのかも忘れたがホテルで事後、名前は遂に耐え切れず「もうこんな関係終わりにしない?」と口にした。「…は?」少し間があっての勝己からの返事は間の抜けたものだった。「だって、セフレなのに、えっちの時、恋人みたく抱くじゃん。好きになりそうで苦しいの」服を掻き集めながら言えば「今何つった?」と低い声に思わず肩が揺れた。グイッと乱暴に腕を引かれてベッドに押し付けられる。「俺がいつ、テメェのことセフレだって言った?あ?」「ッ……だって!付き合うとかそんな会話してないし!連絡も最低限だし!」泣きそうになりながら反論すれば勝己は大きな溜息をついて「じゃあ今から付き合えや。俺はお前のことセフレと思ったことねェけどな」と言われ、理解の追い付かないまま再度抱かれる。最中、勝己が苦しげに「名前は俺ンだろうがッ…!」って言って抱き締めながら奥ガンガン突いてきて胸もナカもキュンキュンに締まっちゃう。
轟焦凍/プロヒ
一度だけ二人きりで居酒屋で飲んだ日からやたらと焦凍から連絡が来るようになり、それに合わせて逢瀬を重ねる毎に次第に身体を重ねるようになった。名前は付き合ってもないのにと思いながらも身体の相性は悪くないしそんな関係を続けていた。仕事後の焦凍と会い、いつもの流れでホテルへ向かうことになったので「焦凍くんってわたしと身体の相性がいいからセフレでいてくれるの?」と素直に疑問をぶつけると焦凍は目を見開いて固まった。「セフレ…?俺たち付き合ってるだろ…?」「え?」「え?」と少しの沈黙。「俺は名前のことが好きで一緒にいるけど、お前は違うのか?」「違くはないけど……付き合う話なんてした…?」そう返せば「した。俺は名前が好きだし、名前も俺のこといいなって思ってるって言った」「で、でもいいなと思うのと付き合うのとは違う気が…」「違わねェ。確かにあの日名前はそう言った。認めるまで今日は帰さねェ」と少し怒った焦凍にホテルに引き摺り込まれて、そのままわからせるように激しめに抱かれる。
鷹見啓悟
ホークスとひょんなことから知り合って、連絡先を交換して、いつしかセフレになっていた。けれど行為の度に勘違いしそうな甘い台詞を吐かれるので好きになりかけてる状態で関係を続けるのはダメだと思い、連絡先を全てブロック。会わない日が続いていたある夜「名前さん」といつもよりトーンの低い声で空から降り立ったホークスに裏路地に連れ込まれ「最近連絡くれないのどうしてです?」と壁に追いやられた状態で問われたので「セフレなのに、好きになりそうだったから離れようと…」と返すとホークスの瞳が一瞬だけ開かれた後また細められる。笑っているのに笑っていない彼、「へぇ、名前さん、俺とはセフレだと思ってたんですか」「だって、そうでしょ?」「確かにちゃんとした言葉を言わなかった俺も悪いです。でも貴女を抱いてる時に言った言葉は本物ですよ」グイッと顎を掴まれて言われた言葉を疑いつつもきゅんとしてしまう。「今から好きにさせます。俺のこと好きになったら付き合ってくれますよね」と名前の意思は聞かずにそのままホテルへ強制連行。いつも以上に甘くねっとりと、それでいてセフレじゃないことをわからせるように激しく抱き潰す。もう半分好きだから好きにならない選択肢なんてない。
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