女の子がご都合個性でぬいになった話


爆豪勝己
女子はともかくぬい名前に興味津々な上鳴や瀬呂に触れられたくなくて個性が解ける明日の朝まで預かると自分から申し出たのはいいが、声も出ない動きもしないぬいぐるみ相手に僅かな動揺を隠せずいつも以上に目が吊り上がって名前を見る、否睨む。けれど見慣れると可愛らしいぬい名前に愛着が湧いてきて寝る前に「はよ元に戻れや」と優しく言い、触れるだけのキスを一つして就寝。翌日、個性が解けて元の姿に戻った名前に寝る前に言った言葉とキスの話をされ、記憶はあるのかと恥ずかしさから思わず名前の頭を掴んで「ソレ他のやつにバラすんじゃねェぞ」と敵並みの形相で圧をかけるが無事に元に戻って内心ホッとしてるからそっぽを向いた後表情が和らぐし、名前も勝己の性格を理解してるからそれが彼からの『元に戻ってよかった』だとわかっているので嬉しくてにんまりしちゃう。


轟焦凍
「おっ…」この人の第一声はきっとこれ。初めて見た時はちゃんと元に戻るのか、こんなに小さくなって大丈夫なのかなど不安だらけだが可愛い名前が可愛らしいぬいぐるみになって内心ドキドキして堪らない。戻るまでぬい名前を預かることを申し出て、ぬい名前を連れて寮内や校内を一緒に散歩して「ここが俺たちの教室だ」「ここで俺が名前に告白したんだ」「あの時は雨が降ってた日だったな」なんて名前との思い出のある場所を巡り、寝る時も自分の布団に入れて一緒に寝る。翌朝、布団が窮屈に感じて目を覚ますとぬいぐるみから人間に戻った名前の姿を見て、まだ寝てる名前を叩き起して喜ぶ。「…?…??」「元に戻ったんだな。よかった…」と寝惚けて何のことか理解が追い付かない名前を抱き締める。次第に昨日のことの記憶がハッキリして、自分の為にぬいぐるみ相手にたくさん話をして世話をしてくれた焦凍を更に好きになる。


鷹見啓悟
「わー、可愛かぁ」名前がぬいぐるみになったと聞いた時は内心焦ったが、この個性が明日の朝には後遺症もなく元通りになることを知って少し安心。そしてぬい名前を見て可愛いを連発、パシャパシャといろんな角度や自撮りツーショットなど写真を撮りまくる。けれどそれにもすぐ飽きていつもなら鈴が鳴るような声でいろいろな話をしてくれて賑やかなのに、今は喋らない、動かない、ただそこにちょこんと音すら立てずに座っているだけのぬい名前に寂しくなって「早く元ん戻って。名前の声聞きとーよ」とぬい名前をぎゅっと抱き締める。寝る時ももちろん側に置いて寝る。翌朝、仕事の支度をしていると名前が元の姿に戻ってリビングに現れるから「ほんっまに心配したんやけん!」と断然こっちの方がいいと元通りになったことに心底安堵しながら名前を抱き締める。最初はぎゅうぎゅう抱き締めてくるホークスをよしよしと宥めるが「それはそうと、写真は消してね」と撮られたことにちょっぴり怒ってる名前と写真は絶対消したくないホークスの攻防戦が朝っぱらから繰り広げられるが、顔がいいことを武器にして結局名前が折れる。そしてホークスのスマホのロック画面がぬい名前になった。

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