女の子の部屋に自分のグッズがたくさんあった話


爆豪勝己
連絡は取っているものの名前ともう3ヶ月も会えないでいた。そろそろ名前不足でどうにかなりそうなのでアポなしで家へ向かい渡された合鍵を使って中へ入ると名前は既に就寝中。起こさないようそろりとベッドに腰掛けたところで気付く。名前のベッドには大量のダイナマイトのぬいぐるみ。そのうちの一つを抱き締めて眠っている。「いつの間に買ってやがンだ…」それに何だかとても腹が立って無理やりぬいぐるみを取り上げれば、名前は無意識に手を伸ばしてぬいぐるみを探すので代わりにその手の間に入り込めば名前の腕が背中に回される。久しぶりのそれが嬉しくて抱き締め返し「ンなパチもんより本物がいンだろーが」と額にキスしてそのまま一緒に眠った。翌朝、きっと名前は驚くだろうと想像しながら。


轟焦凍
『今から行く』とLINEを送信し名前の家へ。お互いに忙しい身だが1ヶ月も会えていないことは焦凍にとって大変なことだった。すると返信がきて『今から!?』と慌てた様子の名前に違和感を覚える。もしかして浮気か?と悪い想像をしてしまい返信するのも忘れて急いで家へ。合鍵を使い中へ入り名前の姿を見るなり焦凍は「浮気か!?」と叫ぶ。「しょ、焦凍!?早くない!?」そこで目にしたのは名前が大量のショートグッズをクローゼットに押し込む姿。「もう!これ見られたら恥ずかしいから隠そうと思ってたのに!」と顔を真っ赤にして怒る名前に浮気ではなく良かったと安堵する気持ちとこっそりグッズを集めてくれていた嬉しい気持ちとで口元が思わず緩む。「隠す必要ないだろ?」「…だって」「?」「好きすぎてグッズ買ったって言ったら、重たい女って思われるかなって……」「思うわけないだろ。嬉しいよ」と名前をギュッと抱き締めた。


鷹見啓悟
ヒーローという立場を理解してくれている名前だが流石に4ヶ月空いてしまっては不安だろうと最速で向かう。事前に連絡をしていたので鍵を開けておいてくれたベランダから家の中へ。入るなりリビングのソファーで寝こける名前の姿とつい最近発売されてものの数分で完売した等身大のホークス抱き枕。それをしっかり抱き締めて眠っている。「……マジ?」買ってくれていた喜びと自分のグッズに対する嫉妬心。「はぁ、情けなか…」溜息をつくと抱き枕を奪い放り投げてから肩を揺らして起こしてやる。「おーい。本物が来ましたよー?」「ん……けーご?」「はーい。名前ちゃんの啓悟くんでーす」とおチャラけながら言えば「なぁに、それ」と目を擦りながら言う。「いんや?抱き枕より本物のがいいっしょ?」と名前を抱き締めれば「買ったのバレちゃった」「…寂しかったと?」「…そりゃあね」「じゃあ今日は4ヶ月分、埋めさせて」と素直な名前を愛おしく思いながらキスをした。

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