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起きて食べて話して笑って泣いて怒って疲れて寝ても、それを人とは呼ばぬらしい

綿毛の瞳の中に映る貴方をあの高台まで捕まえに行くから泣かないで、愛しい人よ

訃報というものは何でもないような日に無理やり入り込んできて飯を不味くするのだ

自販機のボタン押し間違えてブラック珈琲を買ってしまったと君は言うけれど、これで四回目だよ

憎まれながら生きてきた俺だが何よりも苦しかったのは嫌悪ではなく向けられる恐怖だった

可能性の話にすぎなくても違う世界に生きているかもしれないのかと思うだけで目の前が真っ黒になる


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