53

純化された窓際の
紫鏡に赤い沼
爪が剥がれるほど強く掻き抱いて
焦れったいぐらいの両片想い
その優しさは反吐がでるほど甘い
イノセントな子供たちの
太古から血を流るるアゴーン
時と天のアレア
ミミクリーに無罪判決
空間を貪るイリンクス
温もりに名前をつけるなら
神が呼吸をやめる温度
でっちあげヒーロー
檻の中でも息はしている
脇役な彼が愛おしい
すれ違いと呼ぶには余りに残酷な
その両手に触れるための犠牲
綺麗事の羅列に涙
夏空のサイレン
貴方を求める許可をください


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -