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立ち上がった君は家に帰って早口言葉の練習をしようと僕を誘った

満天の星空の下で不景気な顔をしている僕を軽快に笑い飛ばす風のような君の声

駅のベンチに座る僕を太陽は責めるように執拗なまでに照らし続ける

だから斜陽は残酷なんだ。総てを見透かし、逃げた僕を追いかけて捕まえる

骸すら遺らないなら何故私は貴方の温もりに涙するのでしょうか

言葉にした途端に空気中にそれが拡散して薄れてしまうような気さえしました


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