09

ペアルックなら、指輪だろ。夕日みたいな、真っ赤な赤の

貴方の体温が熱くて、溶けてしまいそうなほど幸せな時間

口付けを交わしたときの睫毛の長さだとか、襟元から覗く美しい項だとか、熱を帯びた瞳で名前を呼ぶ切ない声だとか、赤く染まった頬の色だとか

貴方がそれを赦すならどうか枷でいさせて。たとえ綺麗になれなくても、綺麗な貴方の側にいさせて

復讐は何も生まないなんて、そんな陳腐な言葉を言いたいわけじゃない

出来ることなら、シルクのリボンで、優しく、きつく、縛ってしまいたいのだけれど


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