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あの頃と同じ笑顔を向ける君
変わらない呼び名
それは動かない列車のように
罪を重ねる罪
オレンジの貴方に染まりたくて
木魅の杜にて左様なら
ほら、こんなにも君が愛おしい
貴方はなんて真白なんだろう
墜ちる椿の花は人首を連想させる
せめて貴方を守れる力があれば
せめて君に触れる勇気があれば
『アイ』を知ろうぞ
富も美も永遠もいらないから
赤の中にひとつだけの紫
それでも、君がいてくれるのなら
気づくにはまだ幼すぎた恋
その矛先を決める権利
道標の上を進む義務
時を忘れるまで混ざり合いたい
僕は一つだけ勘違いをしていた


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