*ちょっと注意
「ななし、少々お時間よろしいでしょうか?」
今日の仕事はもう少しで終わる!と、るんるん気分で歩いていると、ノボリさんに呼び止められた。隣にはクダリさんもいて、内心げっと思うが顔には出さない。
「なんですか?」
そう答えるや否や、ノボリさんには腕をガシッと掴まれ、反対側からはクダリさんに肩に手をまわされて、歩かされた。
「え、ちょ、どこいくんですか?」
「すっごく大事な話。おとなしくついてきて」
クダリさんはとても真面目な声色だったけど、その目はいつになく楽しそうだったのが気にかかる。
適当な会議室へ入るとやっと解放された。なんだかものものしい雰囲気に私何かやらかしてしまっただろうかと自分の過去を振り返ってみる。
「さてななし、何故呼び出されたのかわかっていますか?」
「い、いえ…わかりません」
ノボリさんにずいっと顔を近づけられ、そう切り出されたけど心当たりはない。今日一日は真面目に業務をこなしたし、今までだってそうだ。気づかないうちにミスをしてしまったのだろうか、と不安になる。
ノボリさんはため息をついておもむろに口を開いた。
「まぁそうでしょうね。とりあえず上着を脱いでいただけますか」
「え、はい……」
制服の上着に何か問題でもあるのだろうか?言われた通りに上着を脱いで腕にかける。
「あぁ、脱いだものは机においてくださって構いませんよ」
「、わかりました…」
結局問題は上着じゃないのだろうか?よくわからないまま、また言われた通りにジャケットを置く。
正面からノボリさんに、横からクダリさんにじっと見つめられ居心地が悪い。
「そうしましたら次はベストを「ノボリ!なんでそんなめんどくさいことするの!」
「なっ!面倒くさいとはなんです!わたくしは順序を踏んで…」
「だからそういうのがめんどくさいんだってば!」
突然、兄弟喧嘩がはじまった。私はどうしたらいいんだろう、なんて思っていたらクダリさんに名前を呼ばれてびっくりした。
「ななし!」
「は、はい!」
「今着てる服全部ぬいで」
「は?」
耳を疑った。クダリさんは今なんと?
「とりあえず上だけでいいよ」
「え…」
「ほら、早くぬいでよ!」
脱いでって言われたよね。セクハラ?セクハラだよね?大事な話ってセクハラ?
「い、いやです!」
「!なんで!ぼくの言うこと聞けないの!」
「聞けません!セクハラです!」
「だめ!これ嫌がらせじゃない!」
後ずさろうと思ったらクダリさんに腕を掴まれ逃げることができない。
助けて!と視線でノボリさんに訴えてみるけど、じっとこちらを見返すだけで何も話してくれなかった。
「う、訴えますよ…!」
「なに、ぼくらと3Pして上も下も前も後ろも気持ちよかったっていうの?」
「な……!そんなこと言いません!そんなことさせません!」
もうほんとにどうしちゃったんだクダリさん。元々ちょっと変わった人だったけど常識はあったと思うんだけどな。
「安心してくださいまし。我々も今回はそこまでするつもりはございません。少々おっぱいを触らせてほしいのです」
「!?」
「そう、だから早くぬいでってば」
「絶っっ対に嫌です!」
ノボリさんもまともじゃなかった。それもそうか。二人に連れてこられたんだもんな。
拒絶の意を込めてクダリさんに掴まれた腕をぶんぶん振るけどちっとも話してもらえる気配はない。
「ななし!あばれないで。それとも何、無理矢理ぬがせてほしいの?」
「違います!嫌です!離してください!!」
クダリさんは空いた手で私の服を握ってくるし、ノボリさんは無言で私の腕を掴んでくるしで、ほんとうにヤバイと思った。
逃げ場がない……!
「っ!じゃ、じゃあブラウスまで脱ぎます!だからそれ以上はほんとに勘弁してください!」
「……キャミソール一枚になる、そういう解釈でよろしいでしょうか」
「だめ!全部ぬいで!」
クダリさんは不満そうだったけど、ノボリさんと目だけでなにか会話をするとちょっと納得したようだった。嫌な予感しかしない。
でもキャミ一枚で勘弁してもらえるならまだマシな気がするのでおそるおそるノボリさんに頷く。
「わかりました、良いでしょう」
恥ずかしがるから恥ずかしいのだと結論づけ、潔くベストもシャツも脱いだ。これでどうだと言わんばかりに二人を見るとぎらぎらした目でわたしを見ていた。
「だめ!まだブラとってない!」
「何言ってんですか!ここまででいいって約束じゃないですか!」
「あなたは「キャミソール一枚になる」ということに頷いたではありませんか。約束通りブラジャーもとっていただきます」
「嫌です!」
そう私が言うが早いか、再び二人に腕を拘束され、あっという間にブラは抜き取られてしまった。
目だけで会話してたのってこういうことか!
「ひっ」
そんなことを考える間もなく、服の隙間から直接手を入れられ胸を触られて怯んだ。
「わーななしかわいい。おっぱい触られるの気持ちいい?」
「ほ、ほんとにやめっ」
「やだ、やめない!ねえ、先っぽも触ってほしい?」
「や、嫌です」
「えーでもぼくが触りたいから、服の上からね!」
「やだやだ、嫌です!」
クダリさんはするりと服から手を引き抜いた。やばいやばいほんとに!
ノボリさんは無言で胸を揉み続けているし、もう、どうすればいいんだろうか。
「やっぱりおっぱい気持ちいいんだね。服の上からでも乳首わかっちゃうよ」
「ーーっ!」
恥ずかしさのあまり絶句した。
先端にそっと触れられびくりと体が揺れた。
「やだ、やめて、」
「そんなやらしい顔して言われても説得力ない。もっとしてあげる」
そのあとクダリさんに先端をぎゅっと摘ままれたり、爪でかりかりひっかかれたり、ぐりぐりと押しつぶされたりした。
恥ずかしいのと少し気持ちがいいのとで訳がわからなくなってきて、時々へんな声が出た。
「ふぅ、あ、やだ、やだ、」
「ななしかーわいい!」
「やぁ、ぅあ、やめ、て、」
「やだ、やめない!……ところでノボリはさ、なんで仏頂面でおっぱい揉み続けてるの?もうちょっと小さければいいのにって思ってる?」
やめてほしいという想いを込めてちらりとノボリさんを見たら、クダリさんの発言に少しムッとしたようだった。
急にノボリさんに突起を直接つままれて、また体がびくりとして、鼻にかかった声がもれた。もう本当に恥ずかしい。
「んっ」
「……まぁ否定はいたしませんが…わたくしにとっては少々掴み甲斐のあるおっぱいですね」
「っあ、ん、」
「そういうクダリこそ、物足りないのではないですか?」
クダリさんはキャミソールをまくりあげ、私の胸を露出させた。そして大きさを確かめるかのようにぎゅっと掴むと、ちょっと不満そうな、でも楽しそうな顔をした。
顔から火が出るほど恥ずかしくて、だんだんと頭がぼーっとしてきた。視界が滲む。
「やだ、やぁ、」
「うん、もうちょっと大きいほうが好き。でもななしかわいいから別にいいや」
「わたくしもそう思います。目に涙をためて、
気持ち良さそうな顔をして、本当にかわいらしいですね」
「や、あっ、あぁ、」
二人同時に同じ刺激を与えられて、口からは意味をなさない音がぼろぼろとこぼれ出た。
もうだめ、きもちいい。
「ところできみって何カップなの?」
「おや、わからないのですか?」
「わかる!でもななしに言わせたい。そういうノボリだって実はわからないんじゃないの?」
「な、そんなわけありません!」
「じゃあせーので言おう」
「ええ、かまいませんよ」
「せーのっ」
「「――カップ!!」」「(もう1サイズ小さければ言うことなしなのですが……)」
「(あと1サイズ大きければなぁ、最高なんだけど……)」
「あっ、あっ、んぁ、」