なまえはカカリコ村の屋根の上で膝をかかえて座り込み、じっと上を見つめていた。
雲が少なく、天気のいい夜空にキラキラと星がまたたく。
けっこう長い時間こうしているが、お目当てのものは見つからない。


ポロン

「!」


すると背後でハープの音が鳴った。
驚いて後ろを見れば。

「シーク」

なまえは安心したように息をはいた。
シークはその場から動かずに話す。

「星を見ているのかい」
「そうなの。意外?」
「少しね」

彼の正直な言葉にくすりと笑みをこぼし、自分の隣をぽんぽんと叩く。
シークはその意を読み取りなまえから少し間をあけて座った。
なまえがまた空を眺めるとシークはハープを弾き始める。

まだ望んだものは見つからない。



「あれ、シーク?」


屋根の縁からリンクがひょこりと顔を出した。
なまえはリンクに顔を向けるが、シークはハープを弾くのを止めない。

「リンク」
「聞いたことある音が聞こえてきたから気になってさ。何してるの?」
「星を見てるのよ」
「星?」

リンクがシークとは逆隣りに座るのを見届けてまた空を見る。

「なにかあるの?」
「んー…はずなんだけど…あ!!」

なまえが声をあげるとリンクやシークも視線を空へ向けた。


「わ…!」
「………」

無数の星が夜空を駆ける。
なまえは流星群に手を伸ばした。

「すごいすごい!」
「これが見たかったのか」
「そうよ!」
「俺こんなの初めて見た!」
「私も!噂に聞いてただけだからほんとに見れると思ってなかった!」

なまえはちらりと両隣に目を向ける。
リンクは無邪気にはしゃいでいるし、シークも何も言わないけれど熱心に星を見ている気がする。

「ふふ」

流星群を見れたことと、二人が隣に座っていることに満足して笑みをこぼした。










の降る世界










(「二人とも、うちでご飯食べてってね!」)(「やった!」)(こくり)




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まゆみさま遅くなりました!
しかもシーク書くの初めてでリンク以上に偽者すぎるorz
ほんと申し訳ありません…!
リクエストありがとうございました!






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