「なあ」

リンクに呼ばれて振り返れば、ちょいちょいと手招きされた。

「なに?」
「いいから」

仕方がないなあ、そう言ってリンクに近付いたらぎゅうっと抱き締められる。

「なあに?」

なんだかくすぐったくてくすくすと笑みをこぼしながら同じ言葉を繰り返すと、

「なあ」

とリンクもまた同じ言葉を言う。
もぞもぞと抱き締められたまま顔を上げるとほっぺた同士がくっついた。

「今日はすっごく甘えんぼね」

すると今度はちゅ、とほっぺたにキスをされる。
ちょっとだけ体をよじるとさらにぎゅうぎゅう力を強めてきた。

「なんか、」
「ん?」


ちゅう


「そばにいるとすっごく安心するからさ」


赤い顔を見られたくなくてリンクの首もとに顔をうずめた。