「お姉さん早く早く!」

リンクはまだ小さな手で私の手を引く。


「なあに?なにがあるの?」

と聞いても

「まだ内緒!もうすぐだから!」

そう言ってぐいぐいと急かすだけ。





やがて森を抜けると、


「わぁ…!」

森に囲まれた花畑が私たちを迎えた。


「どうしたの?これ…」

「お姉さんに見せてあげたかったんだ!」

満面の笑みを向けるリンクの前に目線を合わせるようにしゃがみ、頭を撫でる。


「あのね、お姉さん」

「ん?」




「いつもありがとう!お姉さん、だいすきだよ!」