今日も今日とて俺は机に向かってペンを走らせていた。
貴族だっていつでも娯楽に勤しんでるわけじゃなくちゃんと仕事があるんですー。
特に俺はね、両親いないし、妹のためにも頑張って今の地位を守らないt「なまえー」俺は何も聞いてない聞こえない。



「なまえー!」
「だから窓から入ってくんなって何度言えば…!!」


派手な音をたてて開いた窓からリンクが部屋に侵入してきた。
ここは3階だとかのツッコミは今さらしない。
こいつは冒険の最中手に入れた便利道具をたくさん持っているからだ。
そのまま抱き着いてこようとしたのでかわすと、リンクはあきらかに不満ですな表情をした。

「なんでかわすのさ!」
「まるで俺が悪いような言い方だなこら」
「だってなまえが!」
「だまれ変態!そして帰れ!」

じりじりと机を挟んで牽制し合う。
頼むからたまには静かに仕事させてくれ!

「…なまえ」
「…なんだよ」
「この書類の提出期限、今日じゃないの?」
「は!?ちょ、嘘だろ!?」

ピッとリンクが書類の山から紙を示して言う。
それに驚いてリンクから書類を奪おうとしたら、がしりと伸ばした手首を捕まれた。

「はい、捕まえた」
「おまえ…!!」
「ひっかかるなまえが悪い。ちなみに期限は今日じゃないよ」

リンクは持っていた書類をひらりと机に落とす。
そして空いた手で腰を引き寄せられ、抱き締められた。

「あー…安心する」
「だあああああああああああああ!!」










抱き着くな!そして近付くな!










(ええー?)(腰をさするな離れろアホ!)





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