不釣り合いなくらいが丁度いい



「あ"?」
「だからね、管理人がリーゼ・マクシア旅行に行ってるからしばらくジュードを」
「ざけんなクソ眼鏡お前のミスだろうが」

朝っぱらからぎりぎりと目の前の首を絞めていたら、声に気付いたらしいジュードがリビングに入ってきた。

「うわっ!バランさんになまえ、何してるの!?」
「いい加減こいつは死んだ方がいいんじゃないかと思ってな」
「ちょ、本当に締まってるから!」

腕をバシバシ叩かれ、舌打ちしながらその場に落とす。

「お前に残念なお知らせだ」
「え?」
「ここの管理人がリーゼ・マクシア旅行に行っててしばらく戻らないんだと」
「そ、そうなんだよ。だからしばらくなまえの部屋に・・・」
「おい」
「だって僕の家ってトリグラフにあるし、一人暮らしだから寝る場所もないし」

こいつはいけしゃあしゃあと・・・!
全っ然反省してねえ!

「あの、なら僕はしばらく宿に・・・」
「ヘリオボーグに宿なんてないし、毎日トリグラフから通うのもねえ?」

バランの言葉にため息をついて頭をガシガシと掻く。

「ああもう分かったよ!その代わりこいつの家具はお前が手配して買え」
「え!僕自分で払いますよ」
「こいつにはこれくらいやればいいんだよ。お前は欲しい物をリストにして今日中にバランに渡しとけ」

今日明日でもう片方の部屋を何とかしなければ。
あの山をどうしようか考えながら、片付けるために部屋に向かった。








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