「こんにちはなまえ」
「あっ!リンクいらっしゃい!」

ナベかま亭の厨房で鍋をかき回すなまえに声をかけると笑顔が返ってきた。
手が離せないようなので自分から近づく。

「いい匂い。なに?」
「シチューだよ!リンクも食べる?」
「いいの?」
「でもお母さんにはナイショね!」

口元に指を立てて笑うなまえに愛しさが込み上げた。
でも告白すらしていない今は抱き締めることなどできない。
もどかしいが、こればかりは仕方ないことだ。
そうしてるうちに皿に盛ったシチューをトレイに乗せたなまえが厨房の入り口で待っていた。

「リンク行こ!冷めちゃうとおいしくないよ!」

リンクはなまえに笑みを浮かべトレイを奪う。

「おいしいよ、なまえのご飯はいつだってね!」

そう言えばなまえは照れたようにはにかんだ。

「えへへ、ありがと」
「ん」

階段をのぼり、なまえは両手のふさがった自分のために従業員室の扉を開けた。















(でもわたし、リンクにご飯あげるの初めてじゃなかったっけ?)



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