「ここがイッシュ地方かー!」

なまえはぐっと伸びをして高いビル群を見上げた。



突然だが俺は今、イッシュ地方にいる。
カントーを旅した後、今度はどこへ行こうかと悩んでいたところ、俺がトレーナーの旅に出るきっかけをくれたナナカマド博士からちょっとしたお使いを頼まれたからだ。
お使い自体はこっちに住む知り合いの博士に届け物をするというものだが、どうせならイッシュのジムとリーグもまわって来なさいと博士からは言われている。
そして、


「………」

俺の隣で表情も変えずにビル群を眺めているこいつ。
こいつはレッド。
カントー地方を旅しているときに出会った、俺の…………恋人、というやつだ。
レッドは俺に憧れてトレーナーになったらしい。
そこから恋人に至るまでの過程は割愛させていただく。

「もうすぐ着くな」
「うん」
「まずはカノコタウンのアララギ博士って人に会いに行くから」

レッドは頷くとまたビルに視線を戻す。
目の前に見えるのはヒウンシティ。
上陸したら目指すはカノコタウン!







おはよう、はじめまして



back
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -