「ほんとにいいのか?」
「うん。あんなひどいことしちゃったし・・・・オレじゃモノズをちゃんと育てられないと思うから」

バトルの後、少年から1つのボールを渡された。
それはあの黒いポケモン、モノズのボールだという。

「おまえはそれでいいのか?」

モノズに目を向けると、モノズは嫌がる様子はなく一つ頷いて見せた。
それなら、としゃがんでモノズに目線を近づける。

「よろしくな、モノズ。俺はなまえ」

手を差し出すと頭をこすりつけてきた。
そのまま頭を撫でて、モノズをボールに戻す。

「ありがとな」
「ううん。オレのほうこそ」

そんな少年にふっと笑いをこぼして別れを告げた。








「ってことがあったんだー」
「・・・・・・・」

シャワーで濡れたモノズの体を拭きながらレッドに今日の出来事を話した。
しかしレッドは押し黙ったまま返事がない。
不思議に思って振り返ると、ベッドに座って苦い表情をしていた。
拭き切ったのを確認してモノズをボールに戻し、レッドの隣に腰かける。

「なーに不機嫌そうな顔してんだよ」
「・・・別に」
「うおっ」

眉間に皺を寄せたまま、レッドにのしかかられた。
もぞもぞと首元に顔を埋めてきたので、まだ少し濡れている黒髪を撫でる。
何を怒っていたのか知らないが、今は気持ちよさそうにしてるからいいか。
なんて油断していたら、

「っちょ、!」

チクリと小さい痛み。
キスマークをつけられて、さらにそこをベロッと舌がなぞる。

「おい・・・! っんぅ」

抗議しようにも口を塞がれる。
ああ今日はもうレッドの流れか・・・なんて思いながら、早々に抵抗するのを諦めた。







ふたりの仲は立入禁止



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