ひらりひらりと貴方の頬に口づけを



なまえの手が僕のロフトバードの首元を行ったり来たりするのをじいっと見つめる。
ロフトバードは気持ちよさそうにのどを鳴らした。
ああ羨ましいなあ。
何かと口実を探さないとなまえに触れられない僕とは大違いだ。

「リンク?」
「!」

突然なまえが視界に入ってきて驚いた。

「な、なに?」

しどろもどろになりながらも返事を返すと、なまえはくすくすと静かに笑う。

「そんなに驚かなくても。ぼーっとしてるから、どうしたのかなって」

や、ロフトバードがなでてもらって気持ちよさそうで羨ましいなんて言えるわけない!
ちらっとなまえを伺うと、……あれ、顔が赤い。
あれ?

「もう。恥ずかしいな」

そう言ってなまえは僕の頭をなでてくれる。
どうやらさっきのを口に出してたらしい。
羞恥でだんだん思考がまとまらなくなってきた。
今なら何でもできる気がして、なまえの赤い頬に口を寄せた。




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