07

「はっ!」
「よっ・・・と!」

イラート間道には魔物が出現するためミラとアルヴィンは剣を扱い魔物を切り伏せて行く。
剣の練習にもなっているようで、ミラの成長は目に見えるほどだった。

「フィオ!危ない!」

鋭い声にジュードの方を向くと一体のウォントが向かって来ていた。
でもこの距離なら何も問題ない。
フックのような武器が振り降ろされようとした瞬間、

「え・・・!?」

地面を蹴って空に身を躍らせる。
それは人間の跳躍力をはるかに超えているため、ジュードが驚いた顔をしているのが視界の隅に映った。
そのままウォントの体を踏みつけて着地すれば、攻撃を受けたウォントはマナとなって空気中に消えた。





「大丈夫?ミラ」
「ああ、実践が一番の訓練だな」

ジュードはほっとした表情を見せ、その次にこちらを向く。

「さっきのって、精霊術?」
「そうよ」

フィオは腕に着けているリングに触れた。
同じものを足にもつけている。

「このリングには風と水の精霊術が施されていて、ああやって高く跳んだりすることができるのよ」
「へぇ・・・」
「先日からわずかに四大の力が感じられると思ったが・・・。そのリングからだな」
「四大・・・って四大精霊のことよね?確かに、このリングには風と水の大精霊が力を込めたものだといわれてるわ」
「ふむ、なるほどな」

ミラが頷き、話が途切れたところでアルヴィンが行こうと促す。
一同は頷き、ニ・アケリアに向かって再び歩き出した。



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