「それじゃあ確かにお届けしたのだ」
「ごくろうさまです」
私はポストマンに頭を下げ、部屋に戻ると早速届いたばかりの手紙を開いた。
『なまえへ
前の手紙から間が開いちゃってごめん。ちょっと手紙が出せないとこにいたからさ。
何か病気とか、怪我とかしてないよな?俺が帰るまでちゃんと元気でいろよ?
そういえば、この間フィローネの森の奥に綺麗な森を見つけたんだ。魔物も少なかったから、旅が終わったら一緒に行こう。
こうしてるとどんどん一緒に行く予定の場所が増えてくな。あんまり無茶はさせたくないけど、なまえと色んなところに行きたいしいろいろ見せてやりたい。活気のある城下町とか、ものすごく大きいハイリア湖とかさ。
ああでもいっそハイラル一周とかのほうがいいかもしれないな。少し長い旅になるけど、俺の旅が終わったらいくらでも時間はあるんだし。
前の手紙でも言ったけどあんまり無茶するなよ。
また近いうちに一度帰ろうと思ってる。
俺も、会いたくなってきたしさ。
それじゃあ、次会うときまで。
リンク』
思わずくすりと笑みがこぼれた。
なんだかやはり手紙が来ると安心するけどむず痒い。
私は読み終わった手紙を机に置いて、椅子に座りペンを手に取った。
10000回目の手紙
(『リンクへ)(私は変わらず、)