「ふぁ…」

昼下がりのハイリア湖畔、吊り橋を渡った先にある小島。
そこの木陰にてなまえは小さな欠伸をこぼした。

天気は程よく曇っていて強い太陽の光を遮ってくれている。
なまえは体が動きたくなくなっていくのを感じていた。


(今日もハイリア湖は平和だ…)


段々と目蓋が重くなっていく。

(こんなとこで寝るのはま ずい…、よ ね…)

しかしなまえは眠気に勝てず、そのまま眠りに落ちてしまった。















「………なにやってんだ、こいつ」

眠るなまえにダークは近づいて目の前にしゃがみ込んだ。
なまえはまったく起きる様子はなく、穏やかな寝息をたてている。

「…………」

ダークはじっとその寝顔を見つめたあと、なまえを起こさないようにゆっくり抱き上げ、胡座をかいた自分の足の間になまえをおろした。
なまえがダークの肩に頭を寄りかけ、二人の顔が自然と近くなる。
起きたときの反応を想像してダークは小さく笑みをこぼした。

そしてなまえの指に指を絡めて弄び始めた。
細く柔らかい。
自分のものとは違う感触に、ずっとそうしていたい気持ちになる。
そのまま指を撫でていると、

「んん……」

なまえが少し身体を捩った。
起こしたか、と思いなまえの顔を見ようとしたら。


「ん………」

なまえがダークの首もとに頭をすり寄せた。
少しくすぐったさを感じたが、なまえが安心したように息を吐いたのを見てダークはどうしようもないもどかしさに支配された。
なんでこんなに抱き締めて離したくなくなるのか、ダークは考えようとしたがすぐに止めた。
それは考えるまでもなく、ダークの本能の一番近いところにあったから。











とある午後に微睡む











(んん………ぎゃあああああ!!!!)(プッ…もっと女らしい悲鳴あげられないのかよ)