あるところに、7人の小人――ではなく、3人の兄弟と暮らす美しい娘がいました。

娘は白雪という名でした。

白雪は継母に家を追い出され、途方に暮れていたところでこの兄弟たちに出会いました。

彼女を憐れに思った兄弟たちは、家事をする条件で白雪を家に住まわせてあげることにしました。

これは白雪と兄弟たちの日常の物語。



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「白雪、洗い物もう終わりそう?」

「はい、もうすぐ終わりますよ」


末っ子はソファでテレビを見ながら、食器を洗う白雪に話しかけた。


「こっちおいで」

「はい」


食器を洗い終えた白雪は、末っ子に呼ばれるままに近づいた。

白雪に手を伸ばした末っ子は、腰に手をやると引き寄せてソファに座らせる。


「いつもありがとう」

「いえ、住まわせてもらってるので当然のことですよ」

「はあ、白雪の匂いって落ち着く」


末っ子は白雪の首に顔を埋めると、息を吸い込んで白雪を抱きしめた。

そうして上気させた白雪の頬と自分の頬を合わせて、ゆっくりと唇を重ねた。


「んっ……」

「かわいい声」


ソファでふたり重なって、何度も唇を合わせる。

だんだんと合わさる時間が長くなり、口づけが深くなる。


「これ、気持ちよくて好きです」

「僕も好き」


末っ子は唇を離すと、白雪の服を首元まで上げた。

雪のように白い素肌が晒され、そのお腹に唇を落とす。


「あっ……」

「くすぐったい?」


そして指で何かを描くようにお腹をなぞり、そこに何度も唇を押しつける。

へその周りにくるくると円を描いたり、わき腹にハートを描いたり。

指と唇はゆっくりと胸を目がけて上に向かう。

照れたようにもぞもぞとする白雪をよそに、末っ子は鎖骨に唇を寄せた。


「きれいな肌だね」


鎖骨を優しくなぞり、唇をつけ、チロと舐める。

末っ子は口を開くと、痛くない程度に鎖骨を噛んだ。


「ぁっ」

「つい食べたくなっちゃった」


うっすらとついた歯型を撫で、末っ子はからかうように笑った。


「……白雪?」


そこに、お風呂から出た次男が入ってくる。

ソファに寝転ぶふたりが見えないからか、白雪を探しているようだった。


「あ、ここです……」


白雪が声をかけると、次男は背もたれの後ろからソファを覗き込んだ。

そこには重なって寝転ぶ白雪と末っ子がいて、次男は小さくため息を吐いた。


「お前な、ふたりきりだからってずるいだろ」

「もっと長風呂してればよかったのにぃ」

「お前も早く入ってこい」

「はぁい」


残念そうに白雪から離れた末っ子は、いそいそとお風呂へ向かった。

寝転んだままの白雪は、上から覗き込む次男と目が合うと、恥ずかしそうに頬を染めて服を下ろした。

正面に回り込んだ次男は、白雪の赤い唇にキスを落として頬を撫でた。


「あいつ、抜け駆けするなっていつも言ってるのに」

「すみません……」

「白雪は悪くない」


次男は白雪が下ろした服をまた首元まで捲り上げると、末っ子の続きをするように胸元にキスをする。

薄くて柔らかい皮膚を吸い上げると、真っ白な肌にひとつ紅い印がついた。


「キスマークですね」

「肌が白いからよく映える」


次男はキスマークを指でなぞり、その隣にもうひとつ同じものをつける。

鮮やかな印がふたつ、みっつと並んだ。


「白雪、背中上げて」

「はい」


白雪が背を少し浮かせると、次男は素早く下着のホックを外した。

カップを首元まで上げると、ふるんと豊満な胸が揺れ、小さな蕾が姿を見せた。

双丘を両側から寄せるように揉みしだくと、手のひらに収まりきらない柔らかな胸が大きく形を変える。


「いつ見てもきれいな色だな」


その桜色の片方を口に含むと、もう片方を指でカリカリと弾いた。


「あっ……だめ……、声が出ちゃいます……」

「もっと出して」

「ぁあっ……、んっ……」


白雪の乳首を吸い上げ、唇で食むように刺激する。

少し硬くなっていた乳首は完全に勃ち上がり、ツンと主張していた。


「下も硬くなってるんじゃない?」


次男がスカートのホックを外す。


「……っ!」

「……ただいま」


白雪が焦点の合わない目を上に向けると、長男がにっこりと帰宅の挨拶をした。

ぼんやりとしていた視界がはっきりとして、長男と視線が絡む。


「……おかえりなさいませっ」


次男も顔を上げると、笑顔の長男と目が合った。

ふたりとも、玄関の音に気づかなかった。


「今日いつもより早くない?」

「うん、キリのいいところまで進んだから早めに切り上げてきた」


長男は仕事で帰りが遅いことが多い。

そのためいつも白雪と次男と末っ子は先に3人で夕飯を食べていた。


「食事の準備をしますねっ」

「いや、それより、」


起き上がろうとする白雪を長男が制す。

白雪は胸を出したまま再びソファに転がった。


「ふたりで楽しそうなことしてるね?」

「兄貴も風呂入ってきたら?」


長男はネクタイを緩めながら白雪の足元の方へ回ると、片膝を白雪の脚の間についた。


「俺はあとで白雪と入るから」

「それはずるいだろ」


末っ子のときのようにうまく長男を追い払えず、次男は敗北を悟った。

長男は外したネクタイで白雪の両手を縛った。

スカートのファスナーを下ろし、取り去って床に落とす。

ショーツの上からクリトリスを探り当てると、爪で優しく引っ掻いた。


「んッ……」


そのままカリカリと爪を立ててこするように刺激すると、白雪はもどかしい刺激に身体を捩らせた。

それを見て満足げな顔をした長男は、ショーツに手をかけ、わざとゆっくりと脱がせた。


「糸が引くほど濡れてるね」

「みなさんに触れられて気持ちよくて……」


膝まで下ろすとようやく銀糸は切れ、ショーツもスカートと同様に床に落とされる。

長男は白雪の片膝をソファの背もたれに掛けさせると、もう片方の膝裏を持ち、大きく広げた。

恥丘はあられもなく晒され、薄く生えた茂みが露わになった。


「ぐちゃぐちゃに濡れて光ってるよ」

「ぁんっ」


長男は勃起したクリトリスに吸いつくと、舌でチロチロと刺激した。

敏感になった突起は当然その刺激を快楽に変換した。


「だめですっ、まだお風呂に入ってないので……っ」

「だからいいんじゃん」

「あッ、やぁっ……、あぁんっ」


クリトリスを舌で押し潰したり、強めに吸ってみたり。

硬くなったそこにあらゆる刺激を与えて白雪を鳴かせる。


「じゃあ俺はこっち」


次男は白雪の頭を少し起こし、自分にもたれさせるように白雪の後ろに座った。

後ろから胸を鷲掴みにすると、指先で優しく乳首を擦り上げる。

白雪は上と下を同時に攻められておかしくなりそうだった。


「そろそろナカにも欲しいよね?」

「ひぁあっ……っ」


長男は秘裂をなぞって中指にたっぷりと愛液を絡めると、ゆっくりと蜜壺に挿し込んだ。

その節くれ立った指で何度か抜き挿しを繰り返し、奥で曲げると。


「ぁぁあぁ……っ!」


弾かれたように大きく嬌声を上げた白雪は、力なくぐったりと次男にもたれかかった。


「こんなにすぐイっちゃうなんて、ふたりによっぽど焦らされたんだね」

「白雪が敏感なんだろ」


白雪が絶頂を迎えたのもお構いなく次男は乳首を弄っている。

つまんだり擦られたりするたび、白雪は小さく身体を震わせていた。

ぴくぴくと跳ねる様子が可愛らしくて、永遠に見ていられそうだと次男は笑みをこぼした。


「ナカ……、もっと欲しいです……」

「わかってる」


長男は指を2本に増やし、白雪のナカをぐちゃぐちゃと掻き散らす。

愛液の溢れた蜜口からは水音が響いている。


「ふぁっ……いぃっ……、んっ」


次男は白雪の顎を掴むと、振り向かせて唇を合わせた。

塞ぎきれない嬌声が漏れ出て、それがさらに兄弟を興奮させた。


「白雪、そろそろ俺の挿れるよ?」

「んん……っ」

「上がったよ……って!ふたりともずるい!」


そこに、お風呂から出た末っ子が姿を現して大声を上げた。

末っ子はすぐにソファに駆け寄り、兄ふたりを睨みつけた。


「もともとはお前が抜け駆けしようとしたんだろ」

「でもちょっと触っただけで、ひとりで最後までする気はなかったよ?」

「いや、俺が長風呂してたらどうなってたことか」


次男と末っ子は口論を始めた。

白雪は脚を大きく開いたまま大人しくしていたが、すぐに長男の指がナカで動き始めた。

場を読んで声を噛み殺していた白雪は、もう限界とばかりに涙目で長男を見た。

長男は楽しげに笑みを浮かべている。


「んっんっ……、ひぁあぁぁッ……」


二度目の絶頂を迎えた白雪に、次男と末っ子は口論をやめて視線を向けた。

声を我慢しすぎて上気した頬と涙を浮かべた目に、子供っぽく喧嘩していたふたりは一瞬にして雄の顔になった。


「罰としてお前は見てるだけ」

「えぇっ」


長男からそう言い渡された末っ子は、死刑宣告をされたように絶望的な表情になった。

次男はそれに満足して、白雪のふたつの蕾をいじめることを再開した。


「白雪、お待たせ」


長男は背もたれに掛かっていない方の白雪の脚を末っ子に持たせると、スラックスを緩めて陰茎をあらわにした。

大きく、硬く張りつめている。

その先からは透明の先走りが漏れ出ていた。

長男はその陰茎を白雪の秘裂にあてがうと、一気に奥まで突き挿れた。


「ああぁあっ」


末っ子に視姦され、次男に胸を弄られ、長男に貫かれて。

白雪は意識をトばしそうなほどの快楽に落とされた。





「白雪、大丈夫?」

「はい……」


白雪はあまりの気持ちよさに、行為が終わった直後に気を失うように眠ってしまった。

目を覚ますと、3兄弟が心配そうに白雪を覗き込んでいた。


「一緒にお風呂に入ろうか」


長男が白雪を抱きかかえると、お風呂へと連れて行った。

次男と末っ子も白雪と繋がりたくて仕方なかったが、兄弟たちにはルールがあった。

一回の行為につき挿入はひとり。

白雪の身体の負担を考えてのルールだった。

そもそも今回は長男の番だったが、次男や末っ子が自分のいない間に行為を始めていたので長男は怒っていた。


「白雪は今日俺の部屋で寝るから、お前たちは早めに自分の部屋に行くように」


お風呂でいちゃいちゃして、出たあともふたりきりでいちゃいちゃしようとしていることは明白だった。

それでも長男が怒っていることを悟った次男と末っ子は、大人しくそれに従うことにした。


「お前のせいだぞ」

「ごめん……」


ふたりは、これからは自分の番じゃないときに白雪を独占しようとするはやめようと誓うのだった。



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この物語には喋る鏡も毒りんごも王子様も出てきません。

白雪と兄弟たちのただの日常の一コマなのですから。








2022.4.6 執筆
2022.8.20 公開



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