まあこれがすきなやつのなんか気が知れないけどそこまで俺にとっては特別嫌なもんでないテストが過ぎた。勉強、勉強、ってそわそわしてた天馬くんたちもまたいつも通りに戻ってる。一人を除いて、だけど。

「どうしよう私の人生の汚点が増えた」
「あれ、名前って汚点のカタマリじゃなかったっけ?」
「ひっど!傷付いた」
「悪りー悪りー冗談だって」
「じゃあ数学教えて」
「テスト終わったのにかよ」

そう言えば黙りこくったから「赤点かよダッセー」ってカマかければむくれ始めた。「うるっさいな苦手なものは苦手なんだ」言い張るからじゃあ教えねえよって言ったら謝ってきた。面白いやつ。

「今日ミーティングだけだしその後でいいなら」
「うん待ってるー!」

どうやら名前がいつも通りじゃなかった理由。赤点らしい。ざまーみろ俺の宿題写してっからだ。
けど、放課後に約束とか思わぬプレゼントじゃね、とか一瞬思ってぎょっとした。園に持って帰ったら名前の成績でからかうわ怒るわ俺をからかうわなんて人たちがいるし、学校でやるしかねえか。これでミーティングしかなかった残りの今日にすんごい楽しみ出来たし。



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