ついにやって来ました。明日からジャスト一週間で魔の週間が始まるわけで。私はもう今から二週間くらいの間ずっと立ち上がれない程の腹痛に見舞われたいと切実に願うくらい絶望する寸前で。願うに至らないのは前に風兄に相談したら「冷やしてあげようか」って言われたから。あのときの凍りついたような笑みを忘れない。
ちゃんとテスト前くらい授業受けた方がいいのはわかってる。けど眠たい。ノートや教科書のページを適当にめくってみたり筆箱がさごそあさってみたりシャーペンをこうくるっと回し、損ねた。
シャーペンは見事に床へダイブ。それこそ盛大な音などはならなかったけどペン回し失敗して落とすとかあまり気分いいことじゃない。
今の誰にもみられてないといいな、小さめにキョロキョロと周りを見渡し気付かれてないことに安堵した。のに。

「った」

幸い声は大きくなかったけどなんだよ誰だよなんか当てたの!頭にこつんと当たって机に落ちたのは、紙…?
開いてみるとそこにはすごい見慣れた字で「だっせぇ」の文字。最悪だ、よりによってマサキにさっきの気付かれてたとは思わなかった。はあ…あとで笑われるじゃん。思いながらノートと黒板を見比べる。書いてあることが既に違った。





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