授業はいつも受け流して終わる。生憎なにかに熱くなれるなんてスキルは持ち合わせてないもんだから部活は帰宅部。バイトもしてない。
私の場合、水曜に家に帰ると玄関に毎週諭吉が一枚餌よろしく勝手にやってくれと言わんばかりに置いてあるから時間を潰すのに困ることはそうそうない。
素直に親とは呼びがたい女はそれをすることにより私を放棄している。まあなにもなければないで存在を忘れるのだけれども施しを受けていることは確実だからなにも口出しは出来ない(捨てられてしまえばなんて気の軽いことだろうか)実質この家で寝ているのは私ひとりだ。どこにいるのかも、なにをしてるのかも、物心ついたときから記憶の隅にすらない(何故だかお金だけは施されるから不思議だ)干渉は嫌いだから一応ありがたく受け取りはするけど。
私を産み堕としたことについてはファックとしか言いようがなくて。





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