ただ私にとっての存在証明は薄れはじめてる手首の躊躇い傷と、壊れつくして崩れてなおらないままのココロという名前の価値ない感情。
気付けば耳かけイヤホンで、耳の裏は真っ赤。普段はほとんどつけているから自業自得なのだけど痒みも痛みもまったくと言っていいほど既に感じていないから関係ない。
だってそんなことは既にどうでもいいことだから。ただ外の世界に溢れる音をシャットアウトしたいだけだ。そうしてないと雑音に吐いてしまいそうになる。だから私には音楽しかないんだ、他はもうなにもいらない。
全部適当にして、なんでもいいどうにでもなれと思ってる。ただ死ぬのは馬鹿らしいし生きるのだって馬鹿らしいんだ。
オカシイのなんかだれより私がわかってる。ただ私は今、いきながらえてるだけなんだ。生きてるのに、死にながら。


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