気がついたらいつもは行かない隣駅についてて、ホームに降りて構内に続く階段に向かってたら途中に転がった原付と同い年くらいの男の子が居て、なんだかおじさん、駅員さんじゃなくてスウェット着たおじさん、が怒ってるみたいだった。みたいっていうのは私にはその声が聞こえなかったからでね、なぜか。それでね、改札を出て私はすぐトイレに向かって個室に入ってリュックをおろしてその後、ここが不思議なの。私はスカートをぱさっとおろして、セーラーも脱いで、ブラとパンツ、ソックスとローファー。そんな格好になったの。真っ白ね、上も下も。脱いだやつはリュックにつめて、そのまま個室に置いたまま私はトイレも駅も出て、うすくらい細い道を通って、ショッピングモールだかスーパーだかみたいなところへ向かうの。やっぱり何人か人もいるのに私は話しかけられも襲われもしなくてね、もちろん声や音は聞こえなくてそれでも周りの人やものは動いてるの。それで、お店についてね、そこで。


「目が覚めちゃったの。どういう夢だったのかな」
「うーん…難しいね。欲求不満だったんじゃないの」
「でもそうならもっと違う夢じゃない?誰も見てないんだよ」
そう言っても基山は唸って悩んでるみたいだった。夕日に赤が映えてきれい。窓からは部活を終えた生徒たちが片付けをしていたりとかそんな時間。帰ろうかな、思って机から足をぷらぷらさせたけど基山が思いついたようにして笑うから気になって「基山?」声をかけなおす。橙混じりの赤が揺れる。

「名前は誰かに見てほしかったんだね」
「下着を?さすがにそれはないよ」
「違う違う、名前を」

にやり、基山がまた笑った。同時に背中が冷たくなった。あと固くて痛い。名前を呼ぼうとしたらちゅう、と口で塞がれて顔だけで上手く角度を変えてちゅ、ちゅ、ってしながら手はセーラーのジップを上げるものだから仕方ないと私が基山の頭の後ろに手を回す。胸の締め付けがなくなる感覚がして、それからぴらりとセーラー捲られて「それでもやっぱり白いのつけてるんだね」って結局ばんざいさせられて脱がせられた。

「基山、ここ教室」
「そうだね。あ、痛いよね?降りていいよ」

やめる気はないみたいだから、痛いのは嫌だと机からおりる。そうしたら基山に手首を捕まえられて押し出された。前に。そう、窓に。後ろから基山が胸をやわやわ触ってきて、見えるからヤダって言ったらじゃあこれは何って先を摘ままれた。

「ね、やだ…きやま」
「欲求不満だったからそんな夢みたんだよ。だから見てもらいなよ、名前?」
「っ…や、」

ほんとにやだ、だって私は人に見せて喜ぶようなそれじゃなくて、普通にすきだからそうしたいだけ、だから。ぐるりと向き直ってぎゅっと抱きつく。基山わかってたな、すぐ向けた。

「基山しか見ちゃやだ」

満足そうな顔をしてじゃあこっちにしようねって近くの白壁に移された。されるがままに壁に手をついてって言われてそうしたらパンツをするりと脱がされて膝に感覚があるな、ってぼんやり思ったら冷たい指がぬち、と音を鳴らして入ってきた。ゆるゆる動いて、うわ、なんほん、入った?

「っ…きや、あっ」
「すごいね…吸い付いてくる。何本入ったか、わかる?」
「……さん…?」

「当たり」すっと指が抜かれて特有のごぽっとした感覚が走ってきゅんとする。カチャカチャベルトが鳴って、風の入って冷える膣に基山のが入るのがちらつかされて、待てない。

「基山?」
「なにかな」
「…はや、く」
「どうしたの?」

おしまいだよってパンツをあげられて濡れて、気持ち悪い。どころか、はやく欲しくて欲しくて、基山を見ればベルトを戻そうとしててさっき外しただけだって知って。

「基山、意地悪い」
「ここ教室、でしょ?」

当然だといったような顔をして帰ろうとする基山。待って、待って。私はスカートの裾をたくしあげて「基山」呼ばれた基山は驚いたような顔をしてからすぐに、笑う。

「こっちも、見て…?」
「ふふ、良くできました」

くわえてて、とスカートの裾あげたままにされてパンツをおろされて、今度は前から。欲しがる膣に基山は赤い舌を這わせて、じゅるじゅる鳴らして、芽を吸われて。

「あっあっきや…だめえっはぁ」
「イきそう?」

こくん、頷いたら、指も入って、腰を寄せられて舌で強く吸われて、あっけなく真っ白になって、溢れた愛液を基山が舐めとって甘いねって言う。そんな基山を見て、足りなくて「きやま、もっと」恥ずかしいとかもうよかった。基山が欲しい。

「は、俺ももう我慢出来ないや」

目の前で外されたベルトは今度はその先も、基山のつらそうなそれが「いい?」って訊かれて入ってき、あ、大きい。

「っう、きやま、おっきい」
「ごめんね、痛い…?」
「ううん…」

動くよ、囁かれてゆるゆる動いたと思えばぐっと奥まで行ったり来たり。だめだ、おかしくなりそう。

「も、め…っ」
「っ…俺も、」

私が達した後基山が抜こうとしたから腰を押さえようとしたら悲しそうな顔で首を振られて、大事にされてる感じがして。人差し指で私の口を触ったら基山は苦しそうに笑って抜いたそれを口に入れてすぐ達した。


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