いつも通りに練習が終わって、マネージャーさんたちの片付けの手伝いをしようとベンチを立ち上がったときだった。ヒロトに「名前、ちょっといいかな」呼び止められて、着いた先はヒロトの部屋の前。招き入れられて、ベッドにでも腰かけるよう促されて、でも手伝いが、そこまで言ったところで「名前はマネージャーじゃなくて俺の彼女なだけなんだから、気にしなくていいのに」続けてヒロトは「ね?」と念を押す。仕方ないから心の中で明日は頑張ります、と呟いてベッドに腰をおろした。

「もしかして、怪我でもしたの?」
「違うよ、名前のためにドリンクを作ってみたから、飲んでもらいたくて」

はい、とスクイズボトルと渡されてごくりと喉を鳴らせばさわやかにほの甘い感じがした。ひんやりとしたのどごし、あれ…でもぽかぽか、する?

「疲労回復と、熱中症予防に……ってあれ、どうしたの?」
「うん、なんか…暑いの」
「予防にって思ったんだけど、遅かったかな、ここで寝てていいよ」

優しさに甘んじて休ませてもらおう、そう思ったけど、暑いっていうか…熱が身体に、みたいな、ええと。

「ヒロト…さっきの、」
「ふふ、バレちゃった?」

ヒロトが微笑んだと思ったらとん、と肩を押されてふわりとベッドの感触、赤がかすったと思えば耳に息がかかって「今…治してあげる」そのまま喋られる。いつもくすぐったくて慣れないけど、それよりもずっと響くように聞こえてびくり、体を震わせる。

「名前?」
「からだ、あついの…」

伝えればヒロトはちゅ、と音をならして口づけてそれから角度を変えて何度も何度も口づけてくる、キスしてるだけなのにお腹がきゅんとして、熱い。

「あっ」
「ドキドキ言ってる…ここ、固いね」

知らない間に上にはなにもなくて、左胸に手のひらを乗せてやわやわと包むみたいにして、人差し指で突起を触られる。それだけなのに、電気が走ったみたいになって、声が抑えられない。

「んっひろ、と…ぁっ、なんか…おかしいのぉ」
「どこがおかしいのか教えて?」
「…や、し…した…」

言うのがためらわれて、だけどわかってる、熱を帯びて変な感じがして、思わず足をもじもじ動かしてしまう。

「ふふ、ここかな…俺に見せてくれる?」

恥ずかしい、だけど。触ってほしいって気持ちが強くて足を少し開くとヒロトはするりとパンツをとって、露になったそこに息を吹き掛ける。

「ひゃ、やぁ」
「ひくひくしてて…美味しそう」
「あっ…ひろ、ぁあんっや、きたな、よぉ」
「汚くなんてないさ。名前のここ…熱くて甘くて、美味しいよ」
「んっあっ…あ、あぁっ」
「イきそう?いいよ」

芽をくわえてじゅるじゅるヒロトが吸ってあっけなく達する。けど、まだ熱を持って、求めてて、「…来て?」気づいたら自分から足をぐっと開いてて、ヒロトがひどく魅力的に微笑んで、それからはなにも考えてられなくなった。



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