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※生々しい表現あり※
女湯と男湯を隔てる塀に穴を見つけたらしく、一生懸命に穴を覗く部員達を、菜穂は積み上げられた椅子や桶の上に立って、塀に寄りかかって上から見下ろしてていた。ふと奥をみるとリコと目が合った。
顔を見合わせて、ふふ、と笑う。そして、部員達へ顔を向ける。
「「たのしそうねぇ?なんなら混ぜてよ」」
ギク、と肩を揺らし、部員達の目は、塀の上から、にっこりと黒い笑みを出した菜穂と、後ろでにっこりと笑ったリコを行き来する。その顔は真っ青だ。
「「何してんだお前ら?」」
『カカカカカカントクとマネージャー!?』
「「騒がしいから何かと思えば、」」
「全員、歯ぁ、食いしばれぇ?」
なぜか息ピッタリのマネージャーとカントクはこの時ばかりは上下関係をなくしていた。
そしてリコにより制裁を食らった木吉以外は湯に浮いていた。
「なぁ………。返事がない。まるで屍だ…おぉ!やっと言えた!」
木吉は呟く。
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「はあっ…まったく…」
「ですね…あ、そうだ。晩御飯は、リコ先輩に任せますね?伊月先輩と木吉先輩、テツヤと火神くんの分は私達が作りますので!」
「あら、じゃあ腕にヨリをかけて作ろうかしら!」
ふふふ、と二人で不穏に笑う。
「隣、いいですか?」
「あ、どうぞどうぞ〜。私もう出ますんで…ってあれさつき?」
声をかけられて横を向いた菜穂は思わぬ人に素っ頓狂な声をあげてしまった。
「いやーん!菜穂ちゃん久しぶり〜!またおっきくなったね〜」
「うっ、言わないでよ!じゃ、じゃあ私もう出るから!」
ザバンと立ち上がった菜穂をまじまじと見つめる桃井とリコ。
スラリと伸びた細い四肢にふっくらとした双丘、一体この身体でどこからレーンアップやらダンクやらをする力がてるのか、二人には不思議でたまらなかった。
「ど、どこを見てるの!」
バッと両胸を隠した菜穂の頬は真っ赤で、束ねられなかった髪が一房滑り、白いうなじが露わになる。その姿は、女でもツバを飲むほと艶やかであった。
「もう、そんなに見ないで!」
滑らないように急いで風呂を出た菜穂を見届けて、桃井は改めてリコの隣に座り直した。
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