「……っ、何を……!」
抵抗しようとした手を掴まれ、腰掛けていた出窓から投げ出されるようにして落とされた。
騎士と言えども痛いものである。
何をするんだと睨んでやろうと顔をあげると、壁に立てかけてあった剣を持ったキングがいた。
拳銃はテーブルの上。武器を持たない騎士に、このときばかりは何もできなかった。
「怖いんだろ」
鞘に納まった剣を強く肩に押し付けられる。
ナイトの表情が痛みで歪んだのを見ると、キングは勝ち誇った笑みを浮かべた。
「恐いんだろ、闇が」
「違う」
王の盾となり、剣となるこの騎士が
(暗闇などに負けてたまるか……!)
ギリ、と葉を食いしばったナイトを見下ろすキングの表情に、笑みは浮かんでいない。
ナイトの胸倉を掴んで、半ば引きずるようにして向かった先はナイトのベッド。
そして乱暴にベッドの上に投げ出された。
「……ッ、まったく、乱暴ですねぇ」
気丈に振舞うも、瞳には稀に見るキングの態度に対する焦燥感が見えている。
キングはナイトが体を起こさない内にベッドに腰掛け、体を捻ってナイトの顔の横に手を置いた。
「言えよ、怖いって」
「はっ、誰が」
キングはゆっくりと目を細め、ナイトの耳元で囁いた。
「よく考えてみろよ、騎士殿。今ここには俺とお前しかいない。鍵もかかってる。2階だからクイーンの邪魔も入らない」
お分かり?と余裕のある笑みで言ったこの男が憎たらしい。
けれど少しでもこの男がいることに安心している自分がもっと憎たらしい。
「本当に貴方は不器用ですね」
切なげな笑みを浮かべてそういったナイトの姿に、キングは更に笑みを深くした。
俺との夜は嫌いか?
100402
……………………
このあとナイトはキングに美味しくアッー!!
非常に萌えるねふひひ。
暗所恐怖症で弱ってるとこをキングは襲っちまえばいいと思う。
ごめんやりすぎた。予定になかった。