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「冬獅郎!こっちこっち!」


名前の呼ぶ声にめんどくさそうにしながら、渋々後を追う日番谷。
12月25日。現世では“クリスマス”というイベントがあるのだと、名前は無理矢理休暇を取って日番谷と現世に遊びに来ていた。


「冬獅郎!早く!」

「少し落ち着けお前!」


もうすぐ日が暮れる。道の脇の木に付けられたイルミネーションがちらほらと光りだす。空の暗さが増すほどに、名前のテンションが徐々に上がっていった。乱菊に手伝ってもらいながら選んだ服をはたつかせながら、名前は広い道を飛び回る。


「…たく、」


呆れるように日番谷が呟くが、名前には全く聞こえていないらしい。軽やかに進んで行く名前を見失わないように、日番谷は少しだけ足の運びを早めた。



「あ!」



名前が今までとは違う驚きの声を上げる。ふと彼女の前を見ると、目の前には大きなツリーが、色とりどりの光を纏って立っていた。


「冬獅郎!」

「あぁ」


嬉しそうに名前を呼ばれ、無意識に返事を返す。彼女を見ると、満面の笑みを浮かべでこちらを見ていた。


「…あ、」


不意に冷たさを感じ頬に触れて、それが空からのものだと分かると、日番谷はツリーをなぞるように上を見た。




「………雪だ」




はらはらと舞いながら落ちてくる雪。日番谷の言葉に名前も空を見上げた。手の平を広げ、そこに雪を招き入れると満足げに微笑んだ。



「ホワイトクリスマスだね、冬獅郎」



柔らかく微笑み、こちらを見て手を差し延べてくる名前に胸が高鳴る。顔が赤くなるのを必死で抑えながらも、日番谷は少しだけ笑って名前の手をとった。





「……メリークリスマス、名前」















Happy Merry X'mas!





(また来年も、この場所で)
























091123
・・・これはクリスマスに作るべき話だったのではないのかwwww一ヶ月以上前からなんの前触れもなく出来てしまうとは何たる不遜^p^ちょっと時期を考えろ私の脳髄←←

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