「んぅっ…」

舌で転がし押し潰すようにコリコリ甘噛みして強く吸い上げる。自身を擦っている手を早めてやれば更に善がる。

「ふぁあ…っ…ん、…んやぁっ‥何でぇ‥っ?」

イキそうになった瞬間に手を離してやれば物足りなさそうな声。

「な、修兵…自分で挿れて見せて?」

俺の上に座らせた状態の蕾にガン起ちした自身で突つきながら囁く。

「‥えっ…」

「イキてぇんだろ?な?」

困惑するアンタを宥めるように優しく頬に口付けて髪を撫でてやれば決心したかのように俺の腹に両手を突っ張り腰を上げた。そしてソロソロと右手で俺自身を掴み自分の蕾にあてがうと体重をかけて誘い込むかのように銜え込んでいく。

「ん…」

柔らかく解れた内壁は熱く締め付けてきて込み上げてきた射精感をなんとかやり過ごして痴態を眺める。

「っ…ふぁ…」

快楽からか苦痛からか目には大粒の涙を浮かべて。押さえることない甘い喘ぎと口端から伝う唾液に彩られて息を呑むほどに淫猥なその姿。

「ぅ…っ‥恋次ぃ……」

懸命に俺自身を呑み込もうとするがそれでも一番デカいカリの部分は入っていかない。

「修、もっと腰振ってよ」

ペチリとケツを叩いて促しても修兵は首を横に振る。

「っふぁ…ぅ‥無理だっ…無理ィ…ッ」

仕舞いに本格的に泣きだしてしまった。

「ワリ‥」

積極的な修兵に興じてイジメ過ぎたかと謝ってから零れた涙を舐め取ってやり細い腰に手を添えて一気に奥まで突き入れた。

「っあぁん…くぅっ…深いぃッ‥」

挿れてからはぶっちゃけ余り保ちそうに無かったから性急に突き上げた。

結合した部分からのぐちゅぐちゅと湿った音と高く鳴く声だけか耳を擽る。
中の敏感な部分目がけて何度となく亀頭をねじこんでやれば次第に修兵も自ら激しく腰を振り出していた。

「は、修‥」

「あ…ぅ‥恋次ぃ…ッ…も、無理…っ」

細腰を両手で少し浮く程度に抱き抱えて容赦なく前立腺に刺激を与えてやればとうとう解放を求めてきた。
「ん…いーぜっ‥俺も連れてって」

余裕無く低く絞りだした声で答えて口付ければ濡れた瞳が揺らぎ。

「っあ…あぁっ!」

「くっ‥」

その直後修兵はドクリと白濁を互いの腹に弾けさせた。また俺も射精によりキツク締めあげられた中に促され欲を注ぎ込んだ。





「っはぁ…」

「‥大丈夫か?」

「ぁー…寝、る…」


眉間に皺を寄せ浅く呼吸を繰り返す修兵に問い掛ければ何ともやる気の無い声がしてそのまま眠りに落ちていってしまった。


「……」


とりあえず身体を拭いてやったり事後の片付けをしなくてはと重い腰をあげた。

重いのは腰だけではなく何よりも次に修兵が目覚めた時を考えると心が重いのだが。











あの後片付けをすましてちゃっかり同じ布団で寝ていた俺は寒さに震えて目が覚めた。

「…はぁ?」

気が付いた時には修兵の私室の前に転がされいた。

「マジかよ…」

襖にはご丁寧に「発情期犬立入り厳禁!!」と書かれた紙が貼ってあった。

「おぉーいっ!!修兵ッ!悪かったって!!!」

「喧しいッ!この駄犬がっ!!!帰りやがれ!!」


これ以上機嫌を損ねる訳にもいかずに外からドンドンと襖を叩きつつ叫べば中から素晴らしく霊圧があがった修兵の怒声が響いた。

結局取り付く暇もなく逃げ帰って。その後修兵がまともに口をきいてくれたのは一ヵ月も先のことだった…。


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