まず1つ言っておくが、


「…ねぇ、」


これは決して同情なんかじゃない。


「抱いてくれないの?」


同情なんかしたところで何1つ始まりやしない。

ただ、
自分が不幸だという自覚がない程不幸で、
でもそれはある意味幸福で、


「…そんなに抱いて欲しいのか?」


そして、
何1つ写さない空っぽな瞳に、
非常に興味をそそられた。


「なら教えてやるよ。」




ただ、それだけだ。




「抱かれるなんかより、もっとイイコト。」













その空っぽな瞳が僅かに揺れたのを、俺は決して見逃さなかった。



空っぽな身体

(さぁ、一体何で埋めようか?)


[]




back


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -