▼鉄という猫
10/14 09:28(0

現在我が家には四匹猫がいる。
オス3メス1で柄はどれも縞。
今日はオスの一匹「鉄(仮名)」を紹介する。

鉄は元々のら猫で、親切な人に拾われて(?)、縁があって我が家に来た(何故「拾われて(?)」なのかというと、親切な人が鉄を拾おうとしたら自分から車に乗ってきたからである。)。
四匹の中で一番賢く、私がふざけてドアのノブの開け方を教えたら三日後自分で開けるようになった。
引戸は今まで飼ってきた猫皆開けれたが、引戸でないドアのノブに引っ掛かって開ける猫は初めてだった。
さて、私は鉄に遊び半分で教えてしまったが、これが結構めんどくさい。
今までの猫だったら引戸でないドアの部屋に閉じ込めておけば出てこれなかったが、鉄は違う。

ガチャン! ギー……。
「ニャーン!(エサくれー!)」

……せめて、他の三匹が覚えないことを願うが、最近メス一匹がときたま自分で開けているような気がする(確認はしていない)。

また、我が家の猫は基本家飼いなのだが、オス三匹はのら猫期間が少し長かったので外に出たがる。
別に家の外に出たとしても、庭のデッキで寝転んだり草を食べて家の中で吐いたりするだけなのでこっちとしてはあまり出したくない。
しかし、鉄はそのことでも知恵を身に付けていた。
例えば、朝。
私は荷物を抱え玄関のドアに手をかけ、開く。
私が玄関で靴を履き始めた時点で玄関の近くに隠れ様子を窺っている鉄は、ガチャンと玄関が開く音がした瞬間隠れた場所から頭を覗かせ、目で飛び出すタイミングを計るのだ。

さて、人がドアを開けたとき、一番出やすいのはいつだろう?
開けた瞬間だろうか?
もちろん閉まる直前は挟まる可能性があるから危ない。
鉄が狙うのは、ドアを開けきり体を外に出す瞬間である。
室内に背を向け、鍵を準備したり、外の寒暖に気を取られたりしてしまう瞬間が一番出やすいと、鉄は知っている。

まぁ、毎回毎回出すわけにもいかないので、一回玄関をほんの少しだけ開けてひょこっと首を出した鉄を睨みつつ私は家を出る。
そのときに私は「残念だったな……(ニヤ」と笑いながら家を出るので、端から見たら超絶キモいだろう。てかキモいわ。

というわけでまだまだあるんだけど、今日はこんな感じ。
また他の猫の話もするよ。

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