※静雄×甘楽(♀臨)
※女体化、半獣化注意
【特殊設定:甘楽】
・身長160cmくらい
・純真無垢な女の子
・黒い耳と尻尾がある
私とシズちゃんは、出会った日からずっと一緒にいます。朝起きてから夜寝るまで、私とシズちゃんはずーっと一緒です。片時も離れません。シズちゃんと一緒にいる為なら、苦手なお風呂だって入れます。私はシズちゃんが大好きなのです。
「シズちゃん、シズちゃん!今日は何の日か知ってますかぁ?」
煙草を吸いながらテレビを観ていたシズちゃんに、私は擦り寄りながら声をかけました。
「今日?……食器洗い乾燥機の日」
声をかけながら膝に乗った私に対してシズちゃんは、相変わらずテレビを観ながらではありましたが答えてくれました。でも、それは甘楽が求めている答えとは違いました。
「もう!どうしてそんなマイナーな記念日を知ってるんですか!?」
「……さっきテレビでやってた」
ちょっと声を張り上げるとシズちゃんは煙草の火を灰皿に押し付けて消し、空いた手で優しく頭を撫でてくれました。私が怒ったと思ったんでしょうか……。
「それなら、他にも何か言ってませんでしたか?」
「…………あ、猫の日」
「それですよう!」
見事に私の求めていた答えを導き出してくれたシズちゃんに、私は両手を伸ばして抱き着きました。シズちゃんは相変わらず優しく頭を撫でてくれるので、嬉しくて更にぎゅっと抱き着きました。
そんな私を見下ろしながら、シズちゃんは言いました。
「猫の日がどうかしたのか?」
「はい!今日は猫の日ですよね?だから、今日一日シズちゃんは私をいつもより沢山可愛がって下さい!」
そう言いながら見上げると、シズちゃんは少し驚いたような顔をしていました。撫でてくれていた手も止まってしまったので、私は自分から手に擦り寄ったりしました。そうしていると、シズちゃんは私を撫でるのを再開しながらやっと口を開きました。
「……いつもより沢山、可愛がればいいのか?」
「はい!いつもより沢山撫でて、抱き締めて、ちゅーして、私を可愛がって下さい!!」
シズちゃんは話を聞きながら私を抱き上げて、床からベッドの上に移動して腰掛けました。その膝の上に置いて貰えた私は嬉しくて、さっきより手を伸ばして首に抱き着きました。すりすりと頬を寄せると、シズちゃんにくすぐったいと言われてしまいました。
「甘楽」
名前を呼ばれて顔を上げると、首に抱き着いていた私はそのままベッドに寝かされて、今目の前にはシズちゃんが見えます。いつ見てもカッコイイです。
「シズちゃん、ちゅーして下さい!」
いつもみたいにちゅってして欲しくて言うと、シズちゃんは私の頬に手を添えながらおでこにちゅってしてくれました。その次は鼻の頭で、その次は両目尻、頬、唇の順にちゅってしてくれました。嬉しくて笑うと、シズちゃんも笑ってくれました。
「シズちゃん、大好きです!」
「俺も大好きだ、甘楽」
シズちゃんが大好きだと言ってくれました!とても嬉しくて、とても幸せな気持ちになりました。
「ひゃっ」
ちょっとだけ幸せに浸っていると、シズちゃんがいきなり私の首にもちゅってしました。今までされたことが無かったので、少し驚いてしまいました。
「悪い……」
「大丈夫ですよ!シズちゃんにちゅってして貰うのも、甘楽は大好きですから!」
そう言った私の頭を一撫でしたシズちゃんは、また首に顔を埋めてちゅってしました。少しくすぐったかったけれど、それよりも沢山ちゅってして貰えて嬉しい気持ちの方が大きかったです。
「んっ、……シズちゃん、くすぐったいですよう」
「……ちょっとだけ、我慢しててくれ」
「いたっ」
シズちゃんは私が着ていた大きめのTシャツの襟元を引っ張って、胸のちょっと上辺りにもちゅってしました。少し痛かったので驚いてシズちゃんにちゅーされた所を見ると、何だか赤っぽい痕が残っていました。
「シズちゃん、これは何ですか……?」
「……甘楽が、俺のだって証だ」
甘楽が、シズちゃんのだという証。私は確かにシズちゃんに飼われている猫で、シズちゃんのだと甘楽も思いました。だから、今までに貰った首輪やリボンより、この赤っぽい痕が私はとても嬉しくなりました。
「ありがとうございます、私はシズちゃんのですよう!」
私の言葉に優しく笑うシズちゃんの顔は、何だかいつもより嬉しそうに見えました。
「甘楽」
「はい?」
「これからは、今まで以上に沢山可愛がってやるからな」
「本当ですか!?甘楽、とっても嬉しいです!!」
「……またちょっと痛くても、我慢できるか?」
「シズちゃんが可愛がってくれるなら、甘楽はちょっとくらい我慢できます!」
「そうか……」
20110223~
猫の日には間に合いませんでした。あと、あまり猫設定を活かせなくて悔しいです……
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