「あ、」

名前が甲高い声を上げる。
浴槽のお湯は溢れているのか、水の音が激しさを増していた。しかしそれに構わず、独歩はキャミソール越しに彼女の胸を揉む。優しく、時に激しく、恥じらいを見せているのかたまに身体をくねらせる名前がとても愛おしいと感じながら、左手を彼女の恥部へと伸ばす。
いつぶりだろうか。こういうことをするのは。
過去を振り返ろうとして、やめた。
いまは彼女のことだけ考えていたい。

あまり自信が無いのか手つきがおぼつかない独歩をちらりと見て、名前は思わず笑いそうになった。名前もなにも知りもしない男が、自分のことで頭いっぱいになってるのがとても嬉しかった。胸だって本当はそんなに感じていていない。恥部だって、パンツ越しだし、優しく撫でているだけで、少しくすぐったさもある。でも、なぜか、この人の事を愛おしいと感じた。恋愛感情とはまた少し違う、よくわからないこの気持ちがとても心地よくて、名前は独歩にキスを求める。
お風呂の音とはまた違う水っぽい音が二人の中で奏でられていく。独歩のソレは勃起しすぎて悲鳴をあげているように主張していた。三度目のキスを終え、そのことに気がついた名前は独歩のはいているズボンのベルトに手をかけた。さすがにパンツも脱がすのは恥ずかしいから、ズボンを膝くらいまで下ろして、ゆっくりと独歩の竿を触る。熱くて、パンパンに膨れ上がって、もう限界まで来てるように感じる。寝転んでた名前は上半身を起こして、パンツ越しにソレに頬ずりした。

「いれたい?」

ニヤリと意地の悪い顔を見せた名前に独歩は思わず頷いた。
そりゃそうにきまってるでしょ、なんのためにここにきているんだ。とは言えなかった。お金でこういうことすることもしてる女の人にも偏見はないが、その言葉を言うと現実に戻ってきてしまうので、とても辛い。明日も仕事だ。鬱になる。
色々考えてしまい。少しだけ萎えた自分のモノを名前は愛おしそうに撫でていた。随分お久しぶりな性行為なので、独歩はそのたびに軽く身体が跳ねていく。

「少し舐めたら、いれちゃおっか」

少し面白がってる名前はそのままパンツを下ろし、竿のほうを一気に自分の口の中にいれた。さすがに全部とはいかず、三分の二程だが。口に入れられた瞬間、独歩は思わず射精しそうになった。ご無沙汰っていうのもあるのだが、写真でしか見たことなかった名前が今、自分の目の前にいて、しかも、俺のをくわえている。イきそうになりながら、必死に耐えつつ、二分ほど経って、名前はフェラを辞めた。そして何も言わずにキャミソールとパンツを脱いで、裸体を晒してきた。

「はやくいれちゃいましょ」






20181212






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