「あー、痛い」 「どないしたん?」 「肩凝りだよ肩凝り」 「ああ、年か」 「黙って謙也。ここのテニス部の人使いが荒いからに決まってるでしょ」 「へー」 「へーじゃないから!普通は女子マネにダンベル入ったカゴ持たせたりコート整備一人でやらせたりしないから!」 「え、そうなん?」 「そうだよ!」 「せやけどダンベル必要以上にカゴに追加してんのは財前やで」 「なんだと!っていうか見てないで止めさせてよ」 「やっておもろいやん、はは」 「しばく」 「おお来いや」 「後悔するなよ謙也。ちょっと準備運動してからな」 「準備運動するんか」 「まずは肩回しの運動……いたたたた痛い」 「あほや」 「ちょっとほんとに痛い、いたた腕上がんないし」 「なんや、こないんかやったらこっちから行くで」 「状態を見てよそれどころじゃ痛たたたた!」 「ちょ、ほんま大丈夫か」 「だ、大丈夫じゃないよいだだ!」 「え、ちょお痛い痛い言うなやなんや俺まで痛なってきたわ」 「謙也まで痛くなってどうすんの!」 「あ、まじで痛いどないしよ!」 「え、ええー!なんで!」 「知るか!あ、ちょお待ちほんま痛たたた、痛い!」 「痛い痛い言わないで痛いから!」 「お前も言うなや痛い!」 「痛たたたた」 「あ痛ー」 「痛い痛いうわー痛いよー」 「痛たた…ってなんやねんこれしょーもな!」 「ほんとだよしょうもないよこれ。もう謙也湿布取ってきてよ」 「名前が行ってくればええやん」 「痛すぎて動けない」 「なんやねん。まあええ、探してくるわ」 「お願いします。あ、段ボール崩さないでねー」 「はいよー」 100924 続く |