「ティア起きて、ティア」
「あと5ふ…………ぐぅ」
「大変なの、起きて」
「なに、が」



肩を捕まれてぐらぐらと揺らされれば起きるしかないじゃないか

誰よこんな朝から……。

少しだけ目を開けるとカーテンは開けられたのか窓から眩しい太陽の光が入ってきて目を刺激してくる
丸いシルエットに……、房?骸くん?



「む……くろ、む、くん?」
「うん。そうだよ。やっと起きた」
「え、ちょまっ!骸くん、女の子!?」
「え?……うん、そうなの。大変でしょう」
「ええええっ!?と、リボ!早く!!」
「うん、落ち着こ?」
「でも早く相談しないと!」



骸くんが女の子になっちゃった!?
濃藍色の髪にパイナップルの房のような髪型は骸くんしかいない。というか他の人でこの髪型をしているのは誰も見たことないもの。

早くリボーン様の所へ行こうと骸くんの手を引っ張って部屋を出ようとすると、骸くんにグッと踏ん張られてしまった



「え、なんで」
「パジャマのままで皆の所へ行くの?」
「あっ!本当だ!言ってくれてありがとうございます!」
「身支度をしてからでも大丈夫よ」
「パパッと済ませますのでごめんなさい!」



パジャマから黒のワンピースに着替えて髪を整え身支度を済ませる
早くしたつもりだけど10分も経っちゃった、急がないと!
終わったので行ましょうと骸くんの手を引っ張ると、勢い良く引っ張ってしまいつまづいたのか骸くんが転けてしまった



「いたっ」
「ごっごめんなさい!!大丈夫ですか!?」
「大丈夫」
「あああごめんなさい、膝が赤くなってしまいましたね」
「これくらい平気」
「だめです!私につかまってください」
「え。でも……」
「いいから!」



私のせいで怪我をさせてしまったんですから……、本当にすみません。

骸くんの背中と膝裏に手を当てて持ち上げて所詮お姫様抱っこをする。すると、骸くんも私の首に手を回してくれた



「痛くないですか?」
「私はね。重いでしょう、大丈夫?」
「全然、すごく軽いですよ!では少し走りますから掴まっててくださいね」



えと、朝の6時頃なので朝食の時間はまだかな?
場合によっては十代目様もいらっしゃるほうが都合がいいかもしれない。
でも……私、食堂以外に皆様がいらっしゃるようなお部屋を知らないんですよね。
なので可能性が全くなさそうということではないので、とりあえず食堂に行きましょうか!

骸くんもぎゅっとしっかり掴まってくれたので食堂へ向かって走りだす




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