「おぉ……っ!」



やってきました大浴場!

脱衣所も広かったのですが、ガララッと曇りガラスの引戸を開ければ溢れた湯気が漏れ出てくる

すごいですすごいです!!
これはテレビでよく見るやつですね、まさに!
リボーン様は浴槽があるって言ってたけど床にはめ込むタイプのやつですね、入りやすいので助かります!



「流石ボンゴレ……。置いてあるシャンプーもブランド物です」



髪を濡らしシャンプーをボトルから出すととてもいい香りがした
普段はあまりブランド物は使わないんですけど、これはとってもいい香りですね!
お風呂を出たあとも香りの持続力があれば買ってみようかな

そのまま頭、体と洗い続けてあとは洗顔すればいざ入浴!となったところでガララと引戸の音が鳴った
シャワーは入口に背を向けるところにあったので振り返ると、そこにはアヤカ様の姿があった



「アヤカ様!来てくださったのですね」
「ティア嬢。遅れてすまない。思ったよりも時間がかかってしまった」
「来てくださっただけで嬉しいです!すごく広いですよね、ここのお風呂」



アヤカ様が隣のシャワーを使いはじめたので急いで顔を洗って浴槽に浸かる。
あまり他の人と一緒にお風呂に入る機会はないので、予想を遥かに超えた恥ずかしさだった……
改めて考えてみるとお風呂って裸ですもんね!!
日本では裸の付き合いって言いますもんね!!
少し他の方を誘ったのを後悔した……




「ふぅー……」



極楽ですねー
温泉とは素晴らしい!今日一日の疲れが全部取れますねこれは
広いから泳ぎたくなっちゃいます、大人だからしないけど!



「ティア嬢は体を鍛えているのかい?」
「んーまぁ、鍛えているという程ではないのですが、それなりにですかね!鍛えてそうに見えましたか?」
「そうなのか。いや腹筋に筋が入っていて体も全体的に引き締まって見えたからな、鍛えているのかと思って」
「そそそそんなに見ないでくださいっ!」



ーーボチャンッ

急いで湯船の中に肩を全部浸からせる
顎に手を当てながらこちらに微笑むように見ているアヤカ様、どこまで見てたんでしょうか……

スッと自分の腹をなぞってみると確かにポコポコと横突起がある。
あの一瞬でそこまで見ているとはいっその事関心します。



「アヤカ様は十代目様と旧知の仲と仰っていましたが、お幾つぐらいの頃からのお知り合いなのですか?」
「おや、綱吉に興味があるのかい?」
「興味があるといえばありますね!私、自慢じゃないのですが十代目様は勿論ファミリー方のことも知らないのですよ!」



えっへんと胸を張ってみればクスリと笑ってくれた
アヤカ様とも仲良くなれるといいな!



「そうだな……、綱吉とは彼がボンゴレを継ぐ少し前からの知り合いだ」
「へぇ、そうなんですね。何かきっかけがあったのですか?」
「そう。ティア嬢も部屋を見たからわかると思うが、私は修理屋をやっているんだ。それもマフィア関係の」



そこからポツポツと十代目様との出会いの話をしてくれた。




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