お嬢様たちの案内も終わり、守護者全員が俺の執務室へと集まる。勿論リボーンも



「案内お疲れ様」
「大丈夫ですよボンゴレ」
「いいって!楽しかったしな」
「僕は疲れましたよ」
「よし、骸は減給な」
「何故です綱吉!本当のことを言ったまでですよ!」
「うるさいよ六道骸」



ボコンとトンファーで殴られる骸
……うん、どんまい



「さて、みんな案内してみてどうだった?」



それぞれのお嬢様について聞こうか
まずはランボから



「えっと……そうですね、カレン様は優しい方でしたよ。部屋へ着くのに道を間違えてしまったんですが、笑って許してくれました。大丈夫ダヨッテ」
「なにやってんだよ」
「ちょっと緊張してしまって……」


はぁ。1つ上の階へ行くだけなのになにを間違えることがあるんだよ
ちょっと顔赤くしてるし、何があったんだ?



「次は骸。どうだった?」
「そうですねぇ。まあ、予想通りと言いましょうか」
「予想通り、か」
「ええ。僕に腕組みをしてきて、僕の好物や綱吉の好物など色々聞いてきましたね。好きなタイプとか。答えませんでしたけど」
「はぁー。適当に2人選んだのは失敗だったかなー」
「てめぇが選んだんだ、ちゃんと相手しろよ」
「わかってるよリボーン……」



思わずため息がでる。
そもそも、今回の婚約者選びは俺は賛成してないんだ。リボーンと九代目が勝手に……あ、それに親父も乗り気だったな、くそ。
お前24歳になったのに彼女もいねぇのか?って、ほっとけよ!!!
お前も愛人ばっかで彼女いねーだろ!!って面と向かっては言えないから心中に留めておくけどさ……はぁ。



「雲雀さん……に聞く必要はないよね」
「いつも通りだよ」
「だよね。じゃあ武は?」
「おう!良い奴だぜ!あと、気遣いもできるな!到着した時に俺が荷物持つって言って持ったんだけどよ、謝るんだよ。お手数お掛け致しますって」
「へぇ。珍しいタイプだね」
「あと笑顔が可愛いかったのなー。ちょっと緊張が解けたからか笑ってくれたぜ!」



緊張が解けた……か。
確かにすごく緊張してたな。
カチコチになってワンピースの裾を踏んずけて転けてたし



「フッ。面白いね、あの子」
「だろ!俺はティア推しだなー」
「おい野球馬鹿!自分の担当だからって甘めに採点してんじゃねぇ!!」
「そう言ってもよ、特別悪いとこもなかっただろ?」
「そ、それは……まぁ…」
「隼人の負けだね」
「そんな!!十代目!!!」



本当に隼人はいちいち武に噛み付く。
別に自分が案内した子を推すのは構わないのに、結局は俺も自分自身の目で見るから



「そういえばさ、リボーンはティアと知り合いなんだよね」
「そうだぞ」
「なんであの子のファミリー名を教えてくれないの?」
「別に知っても知らなくてもどっちでもいいだろ、そんなこと。何要らねぇこと気にしてんだダメツナが」
「ダメツナ言うな!いやでも気になるだろ。友好関係結べてるのかとかさ。結婚したらどうなるかとか……」


ぶつぶつとリボーンに対して文句を言ってみる
すると澄ました顔のリボーンがニヤッと笑った

………………嫌な予感。



「なんだツナ。お前もうティアのことが気になんのか?」
「んなっ!?べべべ別にそんなこと言ってないだろ!!ファミリーが気になるって言ってるんだよ!」
「結婚したらとか先のこと気にしてんじゃねぇか」


リボーンに言われてドキッとする。
た、確かに…………

いやでも、
なんとなく印象に残ったんだ。

強い目をしていたから





To be continued...
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