「ここだ。入るけどいいか?」
「は、はい……!」



コンコンとノックすると、扉の向こうから返事が帰ってくる。
少し高めだけど、落ち着いた男性の声ですね

中に入ればソファーに座った女性が4名と立っている男性が7名。

あ、あれ…………
もしかしなくとも私が最後でしょうかっ



「着いたぜ」
「し、失礼します!遅れてしまい申し訳ございません!!」



勢いよく頭を下げる
一応、約束の時間の30分前なのだけど、それでも遅かったようですね……
どれくらい前に着くのが正しかったのでしょうか、本当に申し訳ないです。



「顔をあげて」
「で、ですが……!」
「まだ約束の10時よりも早いから、大丈夫だよ」
「……ありがとう、ございます」



顔を上げればこちらを見ている皆様

うう、注目さてれいます
こういうのは苦手なのです……
遅れてしまった私が悪いんですけどね

山本様に促されて、お嬢様方が座っているソファーの一番扉側の端に座る

男性の方々は3名は向かいに、2名はソファーの後ろに立っているのですが座らなくて良いのでしょうか?



「さて、今日は来てくれてありがとう。少し早いけど全員揃ったから自己紹介を始めようか」



にこっと人当たりのいい笑顔を向けながら最上席に座っている男性が説明してくれる

最上席に座っているということは、あの方が十代目様なのでしょうか
隣には銀髪の方が眉間にシワを寄せながらこちらを見ています。



「では、わたくしから自己紹介させて頂きますわ」



一番奥に座っている金髪の方が立ち上がり話しはじめる。



「ご存知かと思いますが、わたくしはエリーナ・ヴォルナード。言わずと知れたヴォルファスファミリーの娘ですわ」
「ありがとう、エリーナ嬢。じゃあ次」
「え、えっと、私はカレン・ジレットと言います。日伊のハーフで、ジョーカレッドファミリーの娘です」



えっへんと腰に手をあてながら自己紹介をしたエリーナ様。
綺麗な方ですね、金髪の巻き髪が赤いドレスに映えています。

次に自己紹介したのはカレン様。
ショートカットの茶髪に大きな黒い瞳が可愛らしい方です。なんだか同じ空気を感じます、是非お友達に……!



「じゃあ次は私だな。私はアヤカ・オカモト。名前の通り日系イタリア人だ。ドンボンゴレとは旧知の中、婚約者を目指すつもりは毛頭ないので仲良くしてくれ。よろしくな」
「アヤカ、お前喋り過ぎ」
「来てやったんだ、それくらいいいだろう?綺麗なお嬢さんたちを敵に回したくないよ」



やれやれとポーズを取るアヤカ様。
紺色のショートカットがよくお似合いで、黒いスーツ姿がかっこいいです!!



「はあ。次、自己紹介よろしくね」
「は、はい!っわ!!!」
「!!!」



ベタン!!!!

……………………いたい。恥ずかしい
ワンピースの裾をヒールで踏んでしまい転けた。

手のひら痛いし膝も痛いし、絶対注目浴びてる……っ!



「大丈夫か?」
「だい、じょぶ、です……」
「フッ。流石だな」
「わ、笑わないでくださいリボーン様っ!」



私のソファーの後ろに立っていた山本様が声をかけてくださる。
下を向いていたがリボーン様が笑っているのが聞こえて思わず怒りながら立ち上がる。



「リボーンと知り合い?」
「まあな。次お前だぞ」
「は、はい!えと、ティアと申します。よろしくお願い致します」



名前を告げて頭を下げた




prev next
back





 
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -